長崎テーマ 野口彌太郎の作品31点 長崎・記念美術館で企画展

野口が長崎を描いた作品などが並ぶ企画展=長崎市野口彌太郎記念美術館

 長崎県ゆかりの画家、野口彌太郎(1899~1976年)が、長崎をテーマに「ふるさとの風景」を描いた作品を集めた企画展が、長崎市平野町の市野口彌太郎記念美術館で開かれている。来年4月18日まで。
 東京生まれの野口にとって、生涯にわたって何度も創作活動に励んだ長崎は第二のふるさと。企画展では、野口が1949年から75年にかけて大浦天主堂や長崎の街並みなどを描いた作品31点が並ぶ。市文化財課によると、目玉の一つ「長崎」は野口が最晩年に描いた油彩画。高台から見下ろした山手地区などを描いたとみられ、大胆なタッチで紫色が主体。郷愁を誘う作品となっている。
 長崎市の主婦、山浦久美さん(62)は「昔の長崎の街並みが分かる。色がきれいで、絵を見て癒やされた」と話した。
 入館料は一般100円。小中学生50円。長崎市民は来年3月末まで無料。

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