Discover China:海南テナガザル:霊長類の歌手が森の舞台を拡大

2019年10月25日に撮影された写真は、中国南部海南省にある覇王嶺自然保護区の海南テナガザル

AsiaNet 86376 (2006)

【海口(中国)2020年10月30日新華社=共同通信JBN】最初は笛や鳥のさえずりのように聞こえ、数分もするとソロはワルツ「美しく青きドナウ」を彷彿とさせるメロディーのコーラスに変わる。

毎朝午前6時頃、類人猿の歌が鳴り響き、中国の熱帯の島、海南省の太古の熱帯雨林を目覚めさせる。自然保護活動家にとって、これらは毛で覆われたテノール歌手とソプラノの歌手、すなわち海南テナガザルの復活を意味している。

世界で最も希少な霊長類として知られる海南テナガザルの数は、環境が改善されたおかげで増加している。海南省森林部の最新データは、1970年代から生息数が3倍に増加し、5家族33頭のテナガザルが住んでいることを示した。

黒い紋付きのこの類人猿は、海南島覇王嶺国立自然保護区(Bawangling National Nature Reserve on Hainan Island)の自然でしか見られない。高さ10メートル以上の熱帯雨林の木に住み、地上に足を踏み入れることはめったにないため、飼育下繁殖を困難にする。

これらの類人猿は、縄張りの境界を示し仲間を引き付けるために美しい旋律の笛のような音を出すことで有名だ。長年の研究者もその音を利用して異なった家族を特定する。

1950年代には2000を超える数だったこの種は、過度の森林伐採と狩猟のための森林焼却で絶滅の淵に追いやられた。1970年代後半、覇王嶺では2家族10頭未満の海南テナガザルしか生息していなかった。

彼らを絶滅から救うために、地元政府は1980年代に覇王嶺保護区を設置し、植林活動を開始した。2005年以来、海南の林業部門はテナガザルに食糧を与えようと30万本以上の木を植えた。森林当局はまた、自然保護活動グループと協力した。

当初、テナガザルはその建造物に疑いを持っていた。好奇心旺盛なものはロープを数メートル移動した。翌日にはさらに進もうとした。橋が架けられてから176日後、ついにカメラは最初の横断を捕らえた。研究者によると、橋は現在、その周辺を動き回るためにテナガザルによって頻繁に利用されている。

8月29日、海南熱帯雨林国立公園事務所の調査官が、白沙リー族自治県(Baisha Li Autonomous County)の東崩嶺(Dongbengling)で赤ちゃんを抱きしめるメスのテナガザルを見つけた。専門家は後に、新しい家族が形成され、保護区内の生息場所が拡大していることを確認した。

ソース:Hainan tropical rainforest national park administration

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(写真説明:2019年10月25日に撮影された写真は、中国南部海南省にある覇王嶺自然保護区の海南テナガザル)