10カ月ぶり「飛鳥Ⅱ」運航再開 定員の4割、330人乗せ横浜港出港

302日ぶりに運航を再開したクルーズ船「飛鳥Ⅱ」=2日午後5時すぎ、横浜港大さん橋国際客船ターミナル

 国内最大級のクルーズ船「飛鳥Ⅱ」(5万444トン)が2日、約10カ月ぶりに営業運航を再開した。乗客定員の約4割に当たる330人の日本人客が乗船し、大勢の市民らに見送られて横浜港大さん橋国際ターミナルを出港した。

 新型コロナウイルスの感染が広がった3月以降、横浜港で一般客を乗せたクルーズ船が運航するのは初めて。事前に乗客全員のPCR検査で陰性を確認するなど、船の内外で感染防止策を徹底した。

 静岡・清水港に寄り横浜港に戻る4日間の日程。母親と乗船した千葉県の20代女性会社員は「感染対策は万全と聞いて安心し、むしろワクワクしている。改装して生まれた露天風呂に入りたい」と笑顔で話した。

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