佐世保市立黒島小中学校と長崎大教育学部付属小の子どもたちが10月30日、世界文化遺産「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」を巡る黒島の観光について、オンライン授業で話し合った。
両校から3~5年の児童計20人が参加した。観光面から地域の在り方を考える授業に取り組んでいる同大付属小と県が、昨年から「出前授業」として県内各地で実施している。
世界遺産効果による黒島への観光客増加について、黒島小中学校の児童は「宿泊施設の対応が大変」「人が増えると騒音に悩みそう」などと発言。児童6人全員が「(多くの観光客は)必要ない」と述べた。
一方、同大付属小の児童14人は負の側面を指摘しつつも「観光客が来ないと、魅力が外に発信されない」などと主張。考え方の違いを学んだ。
黒島小中学校4年の田中琥太郎君(10)は「普段島外の人と話す機会は少ないので勉強になった。もっといろいろな人と意見交換してみたい」と感想を話した。
児童が意見交換 「観光客たくさん必要?」
- Published
- 2020/11/02 23:35 (JST)
- Updated
- 2020/11/03 11:29 (JST)
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