新型コロナ対策の次なる商材を求める来場者 @SPORTEC WEST 西日本最大のスポーツ・フィットネス産業の専門展示会「SPORTEC WEST」

西日本最大のスポーツ・フィットネス産業の専門展示会「SPORTEC WEST」には、スポーツジムやフィットネススタジオなどの関係者が集まった。主催のTSO International(東京都新宿区)は、「昨年と比べて、新型コロナの対策製品の出展は増加しているが、全体の参加者は減少傾向で、特にリハビリなど医療・福祉施設の関係者は少なかった。カタログ展示コーナーを利用する企業が増えた」と話した。

 毎年出展するTHINKフィットネス(東京都江東区)は、スタジオやロッカールームの除菌製品を展示し、フィットネスクラブの経営者、機器や関連用品の販売業者らが来場した。大容量で低価格の製品を求める顧客が多く、紫外線を用いた空気除菌システムや機器用の除菌シート、個包装のボディシートなどが注目を集めた。「来場者は新型コロナ対策製品への関心が高く、衛生対策をアピールできる新たな商材を探していた」

 システム開発のアイサイト(愛媛県松山市)は、マスクを着けたまま非接触で顔認証でき、自動検温ができるシステムを展示した。AIカメラで会員の顔を判別し、入退室データと結び付けられるほか、検温も同時に実施する。また、非接触電子温度計と消毒液ディスペンサーを1つにした製品『ピッとシュ!』は、「コンパクトなのでフィットネスクラブの入口に設置できると人気で、価格を伝えるとすぐに購入したいという声もあった」

 喜多機械産業(徳島県徳島市)はザオバ(千葉市)と共同で、プライベートな空間でトレーニングができるジムを紹介した。ジムの経営者やスタッフ、病院や整骨院などのリハビリ担当者が来場し、鏡やトイレ、シャワールームを付属して使用したいという反応があった。「建築現場に向けたユニットハウスだったが、庭や駐車場などにも設置できる。アレンジすることで新たな販路が開けそうだ」

 サインメーカーのダイカン(大阪市)は、自社のプライベートショーの中止を背景に、新規顧客との接点を求めて初出展した。ジム関係のオーナーや経営者が訪れ、人気のネオン管風LED発光サインに加え、人が通ると動画が流れる立体的な看板に注目が集まった。「ユーザーの声を直接聞くことができ、手応えがあった。ジムを新設する人から、前向きな反応もあった」


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