長崎市戦没者追悼式 1万4941人の冥福祈る

献花して戦没者の冥福を祈る遺族=長崎市平和会館

 長崎市戦没者追悼式が1日、同市平野町の市平和会館であり、太平洋戦争などで亡くなった市内1万4941人の冥福を祈った。
 長崎県戦没者慰霊奉賛会長崎市支部(支部長・田上富久市長)主催。今年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で式典参列者を例年の4分の1の約100人に制限し、式典時間も短縮した。
 遺族を代表して、当時33歳の父親がブーゲンビル島で戦死した林節子さんと、父親がフィリピンのルソン島ナギリアンで命を落とした林正敏さんらが献花台に花束をささげた。
 三重遺族会の久松邦弘会長は遺族代表謝辞で「遺族の高齢化が進む中、戦争の悲惨さと平和の尊さを次世代に語り継ぐことが戦没者遺族に課せられた責務だと考えている」と述べた。

© 株式会社長崎新聞社