エンゼルス・トラウト MVP投票で4位以下は3年ぶり2度目

日本時間11月3日に発表されたアメリカン・リーグのMVPのファイナリスト3名のなかにマイク・トラウト(エンゼルス)の名前はなかった。これにより、トラウトはメジャー定着を果たした2012年以降では2017年に続いて自身2度目となるMVP投票での4位以下が確定した。トラウトは2012年から2019年までの8年間でMVPを3度受賞し、2位が4度、4位が1度。今季のファイナリスト3名にはホゼ・アブレイユ(ホワイトソックス)、DJ・レメイヒュー(ヤンキース)、ホゼ・ラミレス(インディアンス)が選出された。

40試合しか出場しなかったメジャー1年目の2011年を除き、トラウトがMVP投票での順位が最も低かったのは2017年(4位)。この年は打率.306、33本塁打、72打点、22盗塁の好成績をマークし、出塁率.442、長打率.629、OPS1.071はいずれもリーグ1位の数字だったが、故障により114試合にしか出場できなかったことが大きく響いた。

現在29歳のトラウトは、2014年、2016年、2019年とすでにMVPを3度受賞しており、これはメジャー歴代2位タイの記録。これを上回るのは7度受賞したバリー・ボンズ(元ジャイアンツなど)だけである。

また、トラウトは8年連続でMVP投票の5位以内にランクインしているが、「エリアス・スポーツ・ビューロー」によると、これはメジャー記録。日本時間11月13日に発表される投票結果で4位または5位にランクインすれば、この記録をさらに更新することになる。

今季のトラウトは53試合に出場して打率.281、17本塁打、46打点を記録。新人王に輝いた2012年から8年連続で11盗塁以上をマークしていたが、今季は1盗塁にとどまり、5年連続4割以上だった出塁率は.390、3年連続で10割以上だったOPSも.993と例年に比べるとやや低調なパフォーマンスに終始し、守備面でも精彩を欠いた。

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