出窓スペースを活用した収納アイデア。おすすめアイテムの活用法、DIY実例を紹介

出窓は手が届きやすく、物を置けるスペースも広いので、せっかく部屋にあるなら収納スペースとして活用するのがおすすめです。この記事では、出窓を活用した収納アイデアを紹介します。部屋別のおすすめアイテムの活用法や、DIY実例にも触れているので、出窓のスペースをどう有効活用すべきかお悩みの方は必見です。

出窓とは?

出窓とは、壁よりも屋外側へ出っ張った窓のことです。一般的な窓枠とは異なり、出窓は荷物を置けるスペースがあるので、収納場所として活用できます。出窓の奥行きによってはサイズの大きな物を陳列したり、小さなインテリア雑貨をたくさん飾れたりします。

出窓収納のポイント

出窓収納を実践するにあたり、いくつかポイントがあります。「収納場所として出窓を活用してみたけれど、思っていたよりもすっきりと片付けられない」と悩まないためにも、このポイントをおさえることが重要です。

物を置きすぎずシンプルにまとめる

広さに余裕があるからと、出窓のスペースいっぱいに物を置いてしまうと、ごちゃごちゃした印象になります。部屋の余分な物が減っても、目に付きやすい高さにある出窓が散らかった印象になれば台無しです。

すっきりとした印象を保つためにも、「余白」を設けましょう。スペースに余裕があるほうがまとまりがよくきれいに見えます。出窓に物を置くときには、必要最低限の量にとどめ、外の光が部屋に入り込むようにしましょう。出窓に置く棚は背板のないタイプが最適です。外の光を遮ることがなく収納場所を確保できます。出窓の収納は、シンプルにまとめることを意識しましょう。

置くものは事前に選別を

出窓に広々としたスペースがあるからといって、むやみに何でも置くのは好ましくありません。使い勝手をよくするためにも、よく使うものだけを置くようにしましょう。「見せる収納」にチャレンジするなら、アクセサリー、雑誌類、書籍などがおすすめです。出窓におしゃれなアイテムを収納すれば、「見せる収納」が成立します。注意点は、出窓をスマホやタブレットの充電場所にするのは危険なことです。電化製品に直射日光が当たると、充電中に機器が熱くなり、故障の可能性が高まります。

【部屋別】出窓収納のアイデア事例

自分好みの出窓収納を実践するためには、具体的なアイデア事例を把握しておくとチャレンジしやすくなります。ここからは、部屋別に出窓収納のアイデア事例を紹介。どのような出窓収納アイデアがあるのか、チェックしてみてください。

キッチンでは使い勝手を重視

キッチンは、調味料や茶葉、コーヒー類など、かさばりやすいものが多い場所です。散らかりやすいうえに、整理整頓していても物が多いせいでスッキリ見えないことも。キッチンの出窓を収納場所として活用するなら、スムーズに調理をするためにも使い勝手を重視することがポイントです。ここからは、キッチンの出窓収納のアイデア事例を紹介します。

突っ張り棚を利用し空間を有効活用

キッチンの出窓収納では、突っ張り棚が便利です。突っ張り棚は、横ではなく上下で支える突っ張り棒を利用した棚のことです。出窓の高さに合わせて棚を調節できるので、ジャストサイズで設置できます。突っ張り棚は壁に穴をあけることなく設置できるので、壁を傷つけたくないときにも気軽に使えます。段の数は商品によって異なるので、普段の使用シーンを想像しながら選んでみてください。

収納ボックスを組み合わせて設置

キッチンの出窓に広さがあれば、収納ボックスを複数組み合わせてみましょう。収納ボックスを複数個用意すれば、中に入れる物を分けて片づけられるので、適宜分類できて便利です。収納ボックスは外から中身が見えにくいので、生活感のある物を収納するのにおすすめです。とくにキッチンなら、こまごまとした調理器具や、パッケージがカラフルな調味料などをしまうと空間がスッキリします。

前項で紹介した突っ張り棚と、収納ボックスを組み合わせるという選択肢もあります。まずは、どんな収納をしたいか、どのように使いたいかを想像しながら、収納ボックスの使い方を考えてみてください。

DIYのラックに器を並べて食器棚に

キッチンの出窓収納に、DIYで作った棚を置くのもおすすめです。DIYなら出窓の広さに合わせてサイズを調整できます。オリジナルの棚が作れるので、キッチンのテイストにぴったり合ったものを置くことができます。自分好みに塗装したり、木製プレートを飾り付けるなど、細部まで見た目にこだわれるのが魅力です。

DIYとはいっても工具も含め100均で必要な物を揃えられるので手軽に始められます。特に100均で販売している板材を組み合わせる方法がおすすめです。作業も簡単なので、あいた時間に挑戦してみましょう。

リビングは「見せる収納」を意識

リビングに出窓収納があるなら、見せる収納がおすすめです。そもそもリビングは、比較的過ごす時間が長い場所なので、出窓も目に入りやすい部分です。リビングの出窓に収納する物はおしゃれなデザインを意識して選ぶことで、雰囲気のいい部屋になります。

テレビを置いて周囲にグリーンをディスプレイする

リビングの出窓にテレビを置いて、その周囲にグリーンを置けばおしゃれなディスプレイ収納ができます。出窓に置いたグリーンが適度なアクセントになり、リビングの雰囲気がよりよくなります。出窓にグリーンをディスプレイするときにはブラインドを設置するのがおすすめです。おしゃれなブラインドは爽やかなグリーンと相まって、インテリア性を高めてくれます。

寝室ではリラックス効果のあるレイアウトがぴったり

寝室に出窓があるなら、リラックス効果を感じられるスペースになるよう意識してみてください。睡眠に集中できるように、リラックス効果のあるアイテムを収納すれば日々の疲れを癒してくれます。

背の低い本棚を置く

まず紹介するのは、寝室の出窓に背の低い本棚を置く方法。就寝前や起床直後などのちょっとした時間に、お気に入りの本をすぐに手にとって読めます。本は落ち着いた印象のインテリアにもなるので、寝室にぴったりです。

寝室の出窓収納に使う本棚の高さは、本1冊分が目安。背の高い本棚は圧迫感が出てしまうので避けましょう。本が本棚の中でバタバタと倒れているとごちゃついて見えるので、ブックスタンドを活用するなどの工夫が必要です。本棚を置いたら、本の他にも、カレンダーや時計を置いて、組み合わせを楽しむのもおすすめです。

本の収納方法についてもっと知りたい方は以下の記事を参考にしましょう

本の収納アイデア|文庫本の保管ポイントとアイテム別の収納術、本棚の簡単DIY方法を紹介

カゴやグリーンで癒しの窓辺に

nn.naru.uuさんのインスタグラムより

寝室の出窓収納なら、カゴとグリーンを使うことがおすすめです。どちらもナチュラルなアイテムなので、癒し効果が求められる寝室にぴったりです。

置き場所に困りがちな筆記用具や髪留め、スマホ・タブレットの充電器などをおしゃれなカゴに入れるとすっきりします。寝室に置きたいけれど、平置きするとごちゃごちゃした印象になる物があれば、カゴにまとめて入れましょう。

グリーンは出窓との相性がよく、寝室に置くアイテムとしても最適です。カーテンレールから吊るしたり、鉢植えを出窓に置いたりしてバランスを見ながら飾ってみてください。前項で紹介した本棚と一緒に飾るのもおすすめです。寝室のリビングに置くグリーンは、1個ではなくサイズが小さめの物を複数置くと、より癒し効果の高い窓辺になります。

グリーンの育て方や飾り方についてもっと知りたい方はこちらをご覧ください

人気の観葉植物の種類と育て方。飾り方のポイントとインテリアのコツ

出窓スペースに物を置く際の注意点

大切なアイテムを守ったり、思わぬ事故を防ぐためにも、出窓収納には注意すべき点があります。出窓収納を実践する前に次のことに気を付ける必要があります。

置いた物が日焼けしやすい

出窓スペースに物を置く際の注意点として、まず挙げられるのが日焼けの問題です。出窓の向きによっては日が当たりやすいので、物が日焼けしがち。直射日光に弱い観葉植物なら、緑の葉が茶色っぽくなったり、黄色っぽくなったりする可能性があります。本であれば、表紙が色褪せ、タイトルや作者の名前が読みにくくなる可能性も。

出窓に物を置きたいときには、棚もしくはケースで直射日光を遮るか、向きを工夫して収納することをおすすめします。出窓は適度な広さで収納しやすいというメリットがありますが、置いた物を傷めてしまうリスクがあるので注意してください。

物が落下しやすい

出窓に物を置くときには、物が落下しやすいことにも注意してください。窓の開閉時に手がぶつかったりすると、出窓に置いた物が落下して壊れてしまうかもしれません。とくにお子さんがいる家庭では、子どもが窓を開閉するときは、出窓に置いておいた物を落としやすいので注意が必要です。割れ物を室内の床に落としてしまった場合、破片で子どもがケガをするリスクもあります。

万が一、屋外に物が落下してしまった場合、通行人にぶつかってケガをさせてしまうことも考えられます。いずれにせよ、内側・外側問わず、出窓は物が落下しやすい場所なので、置き方、置く物は慎重に考えることが大切です。

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