クイーン絶頂期の公式フォトグラファー、ニール・プレストンによる写真集が発売

Photo: Courtesy of Reel Art Press

高く評価され、人気絶頂期におけるクイーン(Queen)のオフィシャル・フォトグラファーとしてツアーに同行した写真家ニール・プレストンが、彼らの貴重な舞台裏の姿を垣間見ることができる新たな写真集を出版した。1976年に初めてバンドと仕事を始めたニール・プレストンは、80年代半ばまでのフレディ・マーキュリー、ブライアン・メイ、ロジャー・テイラー、ジョン・ディーコンの象徴的なライヴ中の姿やもの静かな舞台裏の瞬間という両面をカメラに収めていった。

リール・アート・プレス(Reel Art Press)から発売された写真集『Queen: The Neal Preston Photographs』には、200枚以上のクイーンの写真に加え、プレストン自身の思い出や逸話、ブライアン・メイとロジャー・テイラーによる序文を掲載している。 

ニール・プレストンは公式声明で次のように述べている。

「クイーンの周りでありったけの時間を費やすことで、極めて重要な何かを教えてもらったことは確かです。良いものはそこそこ良く、偉大なものは偉大であることには変わりはありませんが、常にその上をいく余地があるのです」

過去にザ・フー、フリートウッド・マック、ホイットニー・ヒューストン、レッド・ツェッペリンなどとも密接に仕事をしてきたロサンゼルスを拠点とするニール・プレストンは、同写真集の中でステージ上での高揚感だけでなく、楽屋での姿、パフォーマンス前後での感情の起伏、NG写真など、これまでに見たことのないようなクイーンの舞台裏の瞬間を捉えている。

ブライアン・メイは序文の中でこう記している。

「ニールは、私たちが人知れずおそらく瞬間的に世界最大のバンドになった時代に、危険を犯しながらも人生を楽しむ、というクイーンの本質を捉えていました」

ニール・プレストンは、1981年の南米ツアーの全日程、1985年のライヴエイド、1986年のフレディ・マーキュリー生前最後のツアーなど、最も伝説的なクイーンのショウに同行していた。 

彼は自身の思い出について次のように明かしている。

「クイーンのライヴ撮影はいつだって最高に楽しかったです。どんな角度や位置からでも撮ることができました。絶頂期にいた彼らは、とにかく超一流の、世界最高レベルのミュージシャンでしたし、それ以上望みようがありませんでした」

さらに、彼はローリング・ストーン誌との最新インタビューの中で、「僕らはみんなとても仲が良くて、特に僕、ロジャー、ブライアン、そしてクルーはとても親しくなりました。僕のような仕事をしていると、クルーこそが王国への鍵を握る人物だと言えますからね。クイーンには僕が今まで出会った中でも最高のクルーがついていたと誇りを持って言えます」と当時を振り返った。

ニール・プレストンはまた、今は亡きクイーンのフロントマン、フレディ・マーキュリーについてもこう好意的に語っている。

「フレディについて言えることは、フレディ・マーキュリー以上にフレディ・マーキュリーであることを楽しんだ人物はいないということ。明らかに人一倍派手であることに加えて、私がいつ彼にカメラを向けても、彼は決して嫌な顔することはありませんでした。彼は写真を撮られるのが好きで、注目の的になることも好きでした」

Written By Sophie Smith


Photo: Courtesy of Reel Art Press

ニール・プレストン『Queen: The Neal Preston Photographs』

© ユニバーサル ミュージック合同会社