美術公募展「ハマ展」 コロナに負けず 力作525点

協会大賞(右端)など受賞作が並ぶ一角=横浜市民ギャラリー

 神奈川県内最大規模の美術公募展「第76回ハマ展」が4日、横浜市民ギャラリー(同市西区)で始まった。新型コロナウイルスの感染防止策が取られる中、芸術に親しもうと多くの来場者が訪れた。14日まで。入場無料。

 昨年創立100周年を迎えた横浜美術協会の主催。1919年に始まった「横浜美術展」が前身で、関東大震災や戦時中は中止を余儀なくされたが、戦後間もない46年に再開し、市民らに親しまれてきた。

 今年は洋画、日本画、彫刻立体、写真の4部門で、525人による525点を展示。コロナ禍に負けず制作された力作が並ぶ。

 応募数は昨年より減っており、岩崎美代子会長(76)は「新型コロナでカルチャースクールなどの絵画教室が休みになったところもあり、制作への活力があまり湧かなかったのかもしれない」と話した。

 美術団体による公募展が次々と中止や延期になる中での開催。手指の消毒や検温をはじめ、来場者に名前と連絡先を記入してもらったり、部門ごとに入場できる人数を制限して密を避けたり、と感染防止策を徹底している。

 問い合わせは、同協会電話045(251)1156。

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