映画ファンが運営する映画の祭典「ヨコハマ映画祭」について同映画祭の実行委員会は5日、新型コロナウイルス感染拡大防止のため本年度の表彰式を見送ると発表した。受賞作品の選考は例年通りに行い、各賞は12月に発表予定。今回で42回となる同映画祭の歴史で表彰式を開催しないケースは初めて。
同映画祭は表彰式と合わせて受賞作品の上映を行うことが特徴の一つ。本年度も2021年2月に関内ホール(横浜市中区)での表彰式開催へ向けて検討を続けてきたが、大人数の観客が会場に長時間滞在することの危険性を考慮した。
北見秋満実行委員は「映画ファンが集まって製作者をたたえ、熱い映画愛を共有することがヨコハマ映画祭の本質。来年度以降は状況を見ながら表彰式の開催について検討していきたい」と話している。