世界一2度のドンブロウスキー エンゼルスGM就任の可能性を否定

1997年にマーリンズ、2018年にレッドソックスをワールドシリーズ制覇へ導いた名GMとして知られるデーブ・ドンブロウスキーは今オフ、エンゼルスのGMとしてメジャーリーグの舞台に復帰する可能性が取り沙汰されている。しかし、「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタールによると、本人がその可能性を明確に否定したようだ。64歳のドンブロウスキーは現在、テネシー州ナッシュビルにメジャー球団を招致するために活動する団体に加わっており、その「ミュージック・シティ・ベースボール」との4年契約を尊重する意向を示した。

ローゼンタールによると、ドンブロウスキーはエンゼルスの新たなGM候補には含まれていないという。シーズン終了時にビリー・エプラーGMを解任したエンゼルスは、2014年以来のポストシーズン返り咲きを果たすべく、フロントオフィスの新たなリーダー探しを進めており、候補者としてすでに14人もの名前が報じられている。そのなかにドンブロウスキーの名前は含まれておらず、今後もドンブロウスキーが新たなGMの候補になることはないようだ。

ドンブロウスキーはローゼンタールによるインタビューのなかで「私はナッシュビルに留まるつもりだ」と発言。「私はここ(ミュージック・シティ・ベースボール)に加わるときに約束したんだ。ナッシュビルへの球団招致を行うなかで、球団拡張や本拠地移転が起こる場合も、球団招致が行き詰ってしまった場合も、ここに留まるということをね」とあくまでもナッシュビルへの球団招致活動が最優先であることを明言した。

ドンブロウスキーはエクスポズ(現ナショナルズ)、マーリンズ、タイガース、レッドソックスでGMないし編成本部長を務めた経験があり、4度のリーグ優勝と2度のワールドシリーズ制覇を成し遂げている。GMが空席となったチームがドンブロウスキーの招聘に興味を持つのは当然とも言えるが、今のところ、ドンブロウスキーにメジャー復帰の意思はなさそうだ。

© MLB Advanced Media, LP.