【業績予想】中部薬品擁するバローHD、通期を上方修正。修正幅は売上高+2.9%

【2020.11.05配信】中部薬品の親会社であるバローホールディングスは、通期業績予想を上方修正した。スーパーマーケット、ドラッグストア、ホームセンターの主要3事業の既存店売上が好調に推移したという。通期業績予想の修正幅は、営業収益が+2.9%、営業利益が+52.9%、経常利益が+51.2%、純利益が+57.1%。

バローホールディングスは、2020年5月22日に公表した2021 年3 月期第2 四半期(累計)連結業績予想数値(2020 年4 月1 日~2020 年9 月30 日)を上方修正した。今回発表した予想は、営業収益3675億2000万円(前回公表値からの増減率+6.5%)、営業利益163億2000万円(同+111.9%)、経常利益174億円(同+7.1%)、純利益87億円(同+123.1%)。

これに伴い、通期業績予想も修正した。今回発表した通期予想は、営業収益7100億円(前回公表値からの増減率+2.9%)、営業利益240億円(同+52.9%)、経常利益260億円(同+51.2%)、純利益110億円(同+57.1%)。

好調な業績を受け、配当予想も修正している。2021 年3 月期第2 四半期末の配当金について、前回公表時は1 株当たり24円としていたが、25 円にした。

新型コロナウイルス感染症拡大に伴い、マスク・除菌関連商品のほか、生鮮食品や DIY・園芸用品等の巣ごもり需要が拡大し、スーパーマーケット、ドラッグストア及びホームセンターの主要 3 事業の既存店売上高が好調に推移した。

また、生鮮の強化により売上総利益率が上昇したスーパーマーケット、事業統合効果として商品原価が低減したホームセンターの両事業を中心に利益改善が進んだとする。

緊急事態宣言発令後に休業要請を受けたスポーツクラブ事業では、第1四半期連結会計期間に営業自粛期間及び影響額が確定し、営業自粛による損失を特別損失に計上しているが、その影響額は当初営業利益段階で想定していた範囲に収まったという。感染が再拡大した第 2 四半期以降は、会員収入の本格回復にはまだ時間を要するものの、月を追うごとに復調傾向が見られている。

通期業績予想に関しては、新型コロナウイルス感染症の収束など先行き不透明感を踏まえ、2020 年5 月22 日に公表した通期業績予想で前提としていた第3四半期以降の会社計画を概ね維持した上で修正している。

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