インディアンス・リンドーア 今オフ中のトレード移籍は確実か

インディアンスが誇るスター遊撃手、フランシスコ・リンドーアは来季がフリーエージェント前のラストイヤーとなる。今季の年俸は1750万ドル、年俸調停期間最終年となる来季の年俸は2000万ドルを超えることが予想されており、スモールマーケット球団のインディアンスには負担が大きすぎるとの声が非常に多い。「USAトゥデイ」のボブ・ナイチンゲール記者は、来季開幕時にリンドーアが別のチームのユニフォームを着ていると予想。リンドーアのトレードは「起こるかどうか」ではなく「いつ起こるか」という段階に突入しつつあるようだ。

ナイチンゲールはライバル球団の関係者の話として、予算に制約のあるインディアンスが来季の開幕までにオールスター遊撃手のリンドーアをトレードで放出したいと考えていることを紹介。来季の年俸が2100万ドル前後と予想されていることにも言及した。インディアンスは今オフ、最多セーブのタイトルを獲得したブラッド・ハンドの年俸1000万ドルの来季オプションを破棄したように、年俸総額の圧縮を進めており、高額年俸のリンドーアの放出が検討されるのは当然と言える。

来オフはリンドーアのほか、ハビアー・バイエズ(カブス)、カルロス・コレア(アストロズ)、コリー・シーガー(ドジャース)、トレバー・ストーリー(ロッキーズ)といった有力遊撃手が一斉にフリーエージェントとなるため、各球団は1年待てばトレードの対価を失うことなしにスター遊撃手を獲得できる。とはいえ、26歳という若さでスター遊撃手が市場に出てくることは稀であり、今オフにトレードでリンドーアを獲得することに興味を示す球団は少なくないと見られている。

問題は新型コロナウイルスの影響により年俸総額の削減を目指している球団が多いということだ。そのため、高額年俸のリンドーアを引き取ってもらう代わりに対価がグレードダウンされる可能性がある。新オーナーを迎えたメッツのような例外はあるものの、リンドーア放出を目指すインディアンスにとって難しい判断を強いられるオフシーズンとなるのは間違いなさそうだ。

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