「2020年最高の瞬間」にWS第4戦・フィリップスの一打が選出

日本時間11月7日、「2020 MLB Legendary Moments Award」の勝者が発表され、ブレット・フィリップス(レイズ)がワールドシリーズ第4戦の9回裏に放ったチームの逆転サヨナラ勝ちを生んだ一打が「2020年最高の瞬間」に選出された。今季のメジャーリーグは新型コロナウイルスの影響により60試合制のレギュラーシーズン、16球団が出場するポストシーズンなど異例の形式で行われたが、ワールドシリーズ第4戦の奇妙な結末はそれを象徴するシーンだったと言えるだろう。

レイズが逆転サヨナラ勝ちを収めたワールドシリーズ第4戦は、シリーズ史上最もクレイジーな結末として記憶されるに違いない。レイズが1点ビハインドの9回裏に二死一・二塁のチャンスを迎え、フィリップスがカウント1-2からの4球目をセンター前ヒット。中堅手が打球を弾いているのを見て、二塁走者に続いて一塁走者もホームを目指したが、三本間で転倒。しかし、中継に入った一塁手からの送球を捕手が後逸し、一塁走者がホームインしてレイズの逆転サヨナラ勝ちとなった。

「2020 MLB Legendary Moments Award」にはレギュラーシーズンから8つ、ポストシーズンから8つの印象的なシーンがノミネート。ファンの投票とメジャーリーグ機構の選考委員会によってトーナメント形式で勝者が決定され、決勝はフィリップスの一打とリーグ優勝決定シリーズ第7戦でコディ・ベリンジャー(ドジャース)が放った決勝アーチの対戦となった。

レギュラーシーズンからはルーカス・ジオリト(ホワイトソックス)のノーヒッターやホゼ・アブレイユ(ホワイトソックス)の4打席連続アーチなどがノミネート。一方、ポストシーズンからは地区シリーズ第5戦でマイク・ブロソー(レイズ)がアロルディス・チャップマン(ヤンキース)から放った決勝アーチやムーキー・ベッツ(ドジャース)がリーグ優勝決定シリーズ第7戦でフレディ・フリーマン(ブレーブス)の打球を好捕した本塁打キャッチなどがノミネートされていた。

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