【残価設定購入勢必見】シャトルの下取り価格を大暴露!

あの時、超流行ったクルマって今一体いくらの値打ちがあるんだろう? なんてオーナーじゃなくとも気になるモノ。この企画はテレビでよくある“あの人は今”のクルマ版的な感じで昔流行ったクルマの“今”(買取相場)をお届け。今や超貴重な存在となった5ナンバーワゴンのホンダ シャトル。>>

ホンダ シャトル 2015~

国内のワゴン市場は壊滅状態! それでもシャトルは根強い人気

これまで商用車というイメージが強かったワゴンだが、1989年の初代レガシィがその常識を破壊。スタイリッシュさとスポーツカー並の走りでクルマ好きを熱狂させた歴史的なクルマだ, 初代レガシィの影響もあり、1990年代初頭には各社がこぞってライバル車を投入
これまで商用車というイメージが強かったワゴンだが、1989年の初代レガシィがその常識を破壊。スタイリッシュさとスポーツカー並の走りでクルマ好きを熱狂させた歴史的なクルマだ, 初代レガシィの影響もあり、1990年代初頭には各社がこぞってライバル車を投入

かつて日本では空前のステーションワゴンブームがあった。遡ること30余年前、初代レガシィが誕生したことを皮切りにトヨタからカルディナが、三菱からレグナムといったライバルが各社から登場するほどの盛り上がりを見せていた。

だが、その後に押し寄せるミニバンブーム、さらには現在の軽自動車やSUVに取って代わって今や国産のワゴン市場は壊滅状態といったも過言ではないほど。かのブームを作り上げたレガシィだった今やアウトバックなるSUVチックなモデルが残るのみで、他を挙げるならばレヴォーグやカローラツーリングといった顔ぶれだ。

2019年にカローラツーリングが誕生したものの、あちらは3ナンバー。そのため現在でもグレードは絞られているものの、5ナンバーのフィールダーも新車で買えるのだ

併売しているカローラフィールダーは5ナンバーながら、現役のそれも新世代のモデルはどれも3ナンバーと、未だ5ナンバー信仰の強い日本では厳しい戦いを強いられている。

ところが、未だ堅調な売り上げをキープしているのがホンダ シャトルだ。国産ワゴン(商用モデル除く)にして唯一の5ナンバーサイズワゴン。

間口が低いので、荷物の載せ降ろしは超絶ラク! しかもシートアレンジも片手操作も可能と、じつはかなり使えるのだ!

しかも新車価格が約181万円〜とライバルに比べてもかなりリーズナブルとあって老若男女問わず、人気を博しているのだ。最近ではビジネスユースでも盛り上げりを見せており、ますます目が離せないクルマだ。

と、今回はワゴン不遇の時代に生まれたシャトルの下取り価格を見ていきたい。

まさかのハイブリッド優勢!

よりリアルな情報をお届けすべく、3/5年の残価設定プランで購入したと仮定して2015〜18年モデルにフォーカスする。+の条件としては、走行距離3〜5万キロで修復歴なしのクルマとする。

シャトルはベースがフィットのため、運転席まわりは先代フィットとほぼ一緒

もっとも高値で取引されているのはハイブリッド Z(2016年式)の走行距離3〜4万キロの個体で120〜130万円程度。売れ線グレードのハイブリッドXはというと、90〜100万円程度で買い取られている。両車の残存価値を見てみると、前者の新車価格が約270万円なので残価率は約48%。後者の新車価格が224万円だったため残価率は約44%という計算になる。

対するガソリンモデルは2016年モデルのG ホンダ セインシングが、航行距離3〜4万キロの個体で70〜80万円で買い取られている。コチラも新車当時の価格は約170万円だったことから現在も約47%の価値が残っている計算となる。以上のことから、シャトルの下取り相場は飛び抜けていいワケではないようだ。

今となっては国産勢唯一となってしまった5ナンバーサイズワゴン。しかも後席・ラゲッジが広く、使い勝手もコスパも申し分ないだけに、下取り価格はもう少し頑張ってもらいたいところだ。

【筆者:MOTA編集部 木村 剛大】

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