ギフト商戦で屋外営業スタート @アメリカ・NY【11月3日】 新型コロナウイルス 世界の反応・現地レポ

中古ファッション市場も盛況

  アメリカでは10月29日、1日の新規感染者数が9万155人で最多となった。入院患者数と死亡者数も増加傾向で、10月最終週の新規感染者は6万~8万人台、1日の平均死亡者数は約800人だった。

 ニューヨーク市では10月30日から12月31日の期間、屋外営業を許可する「オープン・ストアフロント・プログラム」を始めた。洋服や食品などの小売店、靴修理、パーソナルケア、ドライクリーニングなど、1階の店舗のみが対象となる。2.4メートル幅の歩道確保が義務化されるが、商品の展示や座るエリアを設けることができる。11月は感謝祭(Thanksgiving)、12月はクリスマスや年末と、ギフトなどの購入機会が増えるため、感染予防策として導入された。

 また全米では、ファッションの中古市場が活気を見せている。市場規模は2024年までに640億ドル(約6兆6770億円)に達する見通しで、2019年から2021年にかけて、69%拡大することが予想される。ユーザーにとっては、不況や環境問題への意識の高まりなどが、中古品に関心を持つきっかけになっているようだ。新規委託者は、新型コロナのパンデミック以降27%増加し、ミレニアル世代とジェネレーションZ世代が37%を占めるという。

 中古品の売買サイト「thredUP(スレッド・アップ)」は、3月中旬から5月末にかけて20%売り上げが伸び、「寄付品一掃キット」の発注数は6.5倍に増加した。アメリカでも日本同様に、外出自粛期間中に不用品の整理に取り組んだ人が多かったようだ。

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