癒やしと仕事 めりはり 雲仙温泉でワーケーション実践 塚野マリナさん

ワーケーション推進のオンライン意見交換会で発言する塚野さん=雲仙市、雲仙温泉街のゲストハウス「TSUDOI」

 「外国人避暑地としてにぎわった歴史がある雲仙温泉街は、休暇を楽しみながら仕事をするワーケーションに最適な場所」。9月に約2週間、雲仙温泉街のゲストハウスに滞在し、長崎県雲仙市がワーケーション環境の充実を図るために開いたオンライン意見交換会で、こう述べた。
 同市国見町出身。大村市国際交流員の傍ら、留学カウンセラーや英会話講師も務める。新型コロナ禍で、雲仙市がワーケーションを推進していることを知り、知人が経営するゲストハウスで実践してみた。
 朝は湖の周りを散策、昼間はオンラインで打ち合わせや英会話レッスン、夜は宿泊客や地域の人たちと楽しくバーベキュー。業種を問わず知り合いが増え、仕事の依頼も舞い込んだ。
 異文化を受け入れてきた温泉街に根付く、もてなしの文化を実感。「地元の人たちの温かみと温泉に癒やされ、めりはりのある生活ができた」と振り返る。
 連泊は終えたが、機会を見つけては温泉街を訪れるようになった。「ワーケーションは広がっていくはず。長期滞在できる温泉街になるよう力になれれば」と思いを強くしている。

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