中上貴晶「ベストを尽くしてフロントロウを獲得できたことはよかった」/MotoGP第13戦ヨーロッパGP予選

 MotoGP第13戦ヨーロッパGPの予選は、2日連続で断続的に雨が降る不安定な天候となるなか、初日4番手と好調なスタートを切ったLCRホンダ・イデミツの中上貴晶が3番手につけ、2戦連続フロントロウを獲得した。

 前戦テルエルGPでMotoGPクラスで自身初のポールポジションを獲得した中上は、ヨーロッパGPも好調な走りをキープ。念願の初表彰台と初優勝に向けて、また一歩前進した。

 初日に続き、土曜日も朝方まで強い雨が降り続け、FP3はウエットコンディションの中で行われた。中上はFP3で3番手タイムをマーク。しかし、ウエットコンディションのため計3回のフリー走行の総合順位は変わらず、総合4番手タイムで予選Q2進出を果たした。

 その後に行われたFP4もウエットコンディションとなり、前後ソフトタイヤでコースインした中上は、30分間のセッションを1分42秒から43秒台で連続周回し、ウエットコンディションでのセットアップを進めた。

 予選Q2では部分的にライン上が乾き始めていたため、中上は前後ミディアムのレインタイヤでコースイン。5周目に1分40秒530をマークして首位に浮上。さらにタイム短縮を狙ったものの最終コーナーで転倒。その後、ポル・エスパルガロ(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)、アレックス・リンス(チーム・スズキ・エクスター)の両選手にタイムを更新されたものの、3番手は維持しフロントロウを獲得した。

 フロントロウに並んだ3人のタイム差は、わずか0.096秒という大接戦だった。中上は2戦連続ポールポジションこそ逃したものの、2020年シーズン3回目のフロントロウを獲得。決勝では、初表彰台と初優勝に挑む。

■LCRホンダ・イデミツ中上貴晶 予選3番手
「前回に続きフロントロウを獲得できてとてもうれしいです。今回はポールポジションではありませんが、3番手はすばらしい結果です。Q2の最後に小さなミスをしてしまいました。プッシュしすぎて、最終コーナーで転倒してしまいました。しかしこのようなコンディションでベストを尽くしてフロントロウを獲得できたことはよかったです。チームにお礼を言いたいです。明日が楽しみです。レースで戦う準備はできています」

2020年MotoGP第13戦ヨーロッパGP 中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)
2020年MotoGP第13戦ヨーロッパGP 中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)
2020年MotoGP第13戦ヨーロッパGP 中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)
2020年MotoGP第13戦ヨーロッパGP 中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)
2020年MotoGP第13戦ヨーロッパGP 中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)

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