野尻「このままの勢いを維持して、最終戦もいい結果を残したい」【第7戦もてぎGT500優勝会見】

 2020年スーパーGT第7戦もてぎの決勝レースを終え、今シーズン初優勝を飾った8号車ARTA NSX-GTの野尻智紀と福住仁嶺が、今季初優勝の喜び、そして最終戦に向けた意気込みを語った。

野尻智紀/第1スティント担当

「今シーズン僕たちの流れは良くなかったのかなと思います。僕個人としても、そういう悪い流れにしてしまったというのはあったと思います。全員が全員ベストを尽くして戦っていますけど、なかなか打破できないというところで、非常に気持ち的にも難しいときもたくさんありました」

「けど、支えてくれた方々のおかげで毎戦、強い気持ちを取り戻してレースに臨むことができました。チームも僕たちの要望に答えてくれてましたし、ホンダさん、ブリヂストンさんも、非常にいいクルマを用意していただいて、本当に感謝してもしきれない人たちがたくさんいるかなと思います」

「自分のスティントを振り返ってみると、序盤に大津選手が驚異的なペースで走っていたので、『そのまま行かれちゃうのかな』と思いましたが、5〜6周すると意外とペース変わらないし、これだったら十分僕らもいけるなっていう手応えに変わってきました」

「その中で必ず一発で行かなきゃいけないなっていうのはわかっていたので、追いついたときにどれだけ相手とのポテンシャルの差を持っているかってところを意識しつつ、なるべく一発で行くために余力も取っておきながらというなかで勝負に行って、それがすごくうまく行ったところもあるので良かったかなと思います」

「その後のペースも、チームとホンダさんが作ってくれたクルマのポテンシャルが非常に高かったですし、ブリヂストンさんのタイヤも非常に良かったので、すごくいいペースで気持ちよく走ることができました。今回の勝利でチャンピオンシップでも、最終戦で優勝すればというところまで来ているので、このままの勢いを維持してチームみんなで戦って、最終戦もいい結果を残したいと思います」

「『結果がついてくる』と言えるだけの取り組みをきちんと富士までにしていきたいと思います。優勝してチャンピオンっていうような状況で最終戦を迎えることはなかなかできないことだと思いますので、思い切って自分のレース人生をかけて、いい戦いをしたいなと思います」

野尻智紀(ARTA NSX-GT)

■福住「レースが終わった時はとにかく、ほっとしました」

福住仁嶺/第2スティント担当

「まず、ホンダさんを始め、ARTAの皆さん、そして野尻さんへの感謝の気持ちでいっぱいです。この勝利に来るまで、今シーズンはたくさん勝てそうなチャンスがいっぱいあったのですけど、うまく行かない部分もあってなかなか表彰台にすら乗れないし、という状況がシーズン前半に続きました」

「今日のレースでは後半スティント担当で、後ろとのギャップもたくさんあったので、野尻さんのおかげですごくいいレースができました。でも、やっぱりいろいろな“悪夢”を考えて走っちゃって……レースが終わった時はとにかく、ほっとしました」

「今回はこうやって優勝できたので、本当に今まで自分を支えてくださったたくさんの方々への感謝の気持ちでいっぱいです。チャンピオンシップポイントも5位ということで、ポイント差もあまりないと思います。シーズン後半のレースは上り調子だったと思っているので、この流れのまましっかり、次はチャンピオン目指して頑張りたいと思います」

「本当に自分たちを信じて、この流れのままとにかく優勝できるように、優勝を目指して走っていれば結果はついてくると思うので、ひたすらチームの皆さんとともに頑張っていきたいと思います」

福住仁嶺(ARTA NSX-GT)
スーパーGT第7戦もてぎ 優勝会見

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