市役所にリラクセーションサロン開設 「ほっとできる」癒やし空間に

 【南城】沖縄県の南城市役所内に、リラクセーションサロン「enishi-okinawa(エニシ・オキナワ)」がこのほど誕生した。セラピストの仲村春香さん(39)は「市民や市の職員たちがほっとできる場になってくれたら」と期待する。

 仲村さんは埼玉県出身の大阪育ち。2015年に大阪や京都などに店舗を持つ大手リラクセーションサロンで経験を積んだ。実母の介護や結婚を契機に南城市へと移住。市玉城屋嘉部にリラクセーションサロンを開いた。しかし「市民が気兼ねなく行ける場所で店舗を構えたい」と、市が保有する公共施設を民間事業者が暫定的に利用できる「トライアル・サウンディング」制度を活用し、市役所にもサロンを構えた。

 仲村さんはオイルトリートメントなどを利用した「スウェディッシュマッサージ」と中国式、台湾式、タイ式などの東洋のセラピー技術を融合させた方法で施術する。「こりはストレスや眼精疲労、歯のゆがみといった症状が起きる。こりなどをほぐすことで、体の不調や心の悩みなども改善できる」と語った。

 場所は朝と昼が市役所3階の空きスペース、夕方以降は2階の市民共有スペースに簡易ベッドなどを設置して運営する。メニューは頭や顔、首、手足、腰、肩甲骨など。時間も10分の税込み千円のコースから80分の7200円のコースまである。午前10時から午後8時まで。予約優先。

 また、1時間程度のセラピストの体験レッスンも始めている。受講料は500円。問い合わせは仲村さん(電話)070(3801)5415。

 (金城実倫)

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