2020年シーズンの新人王 日本時間10日午前8時から発表

全米野球記者協会の投票による各賞の受賞者の発表がいよいよスタートする。まず日本時間11月10日午前8時から「MLBネットワーク」の番組内で各リーグの新人王の受賞者が発表。アメリカン・リーグはクリスチャン・ハビアー(アストロズ)、カイル・ルイス(マリナーズ)、ルイス・ロバート(ホワイトソックス)、ナショナル・リーグはアレック・ボーム(フィリーズ)、ジェイク・クロネンワース(パドレス)、デビン・ウィリアムス(ブリュワーズ)の3人がファイナリストとなっている。

ア・リーグはシーズン途中までルイスとロバートの一騎打ちとなっていたが、ロバートがシーズン終盤に大きく成績を落としたため、ルイスの受賞が確実視されている。

ルイスは8月末までに打率.328、8本塁打の好成績をマークし、最終的には打率.262、11本塁打でシーズンを終了。37得点、34四球、90塁打、58試合出場、FanGraphs版のWAR(1.7)はいずれも新人リーグ1位、11本塁打はロバートと並んで同1位タイ、54安打と28打点は同2位、5盗塁は同4位の成績だった。

また、140打席以上の新人のなかで出塁率.364、長打率.437、OPS.801はいずれもリーグ1位、打率.262は同2位。ジェリー・ディポートGMは「カイルが新人王に選ばれなければ驚きだ」と話している。

一方、ナ・リーグは混戦模様だが、最有力候補と目されているのがパドレスのレギュラーとして活躍したクロネンワースだ。打撃成績は打率.338、OPS.881をマークしたボームのほうが優れているものの、走攻守をトータルした貢献度ではクロネンワースに軍配が上がる。その証として、クロネンワースはBaseball-Reference版のWAR(1.4)でボーム(0.7)とウィリアムス(1.2)を上回っている。

とはいえ、ブリュワーズのセットアッパーとして支配的な投球を見せ、トレバー・ホフマン賞(ナ・リーグ最優秀救援投手)を受賞したウィリアムスも捨てがたい。被打率.032(62打数2安打、41三振)という魔球・チェンジアップを武器に27イニングで防御率0.33、53奪三振という圧巻のパフォーマンス。「今季リーグ最高のリリーバー」という評価を受けた右腕は、新人王の投票でどんな評価を得ることになるのだろうか。

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