感染対策と経済活動の両立に向け地域を5つに分類 @カナダ・トロント【11月5日】 新型コロナウイルス 世界の反応・現地レポ

 首都トロントのあるカナダ・オンタリオ州では11月7日より、感染の抑制と経済活動の維持を両立するための新計画「Keeping Ontario Safe and Open Framework」を開始する。地域ごとの感染状況や医療機関の収容能力に応じて、集会人数やサービス業などの経済活動を5つのカテゴリーに分けるという。

 制限の緩やかな方から、「予防(Prevent)」「保護(Protect)」「制限(Restrict)」「制御(Control)」「封鎖(Lockdown)」に分類される。28日間は同じカテゴリーが維持され、各地域は「予防」を目指して感染対策を行う。

▲冬支度を整えた屋外の飲食スペース

 感染者の多いトロント市は、現在3つ目の「制限(Restrict)」に位置づけられ、感染拡大を遅らせるための対策や制限が強化が進む。同カテゴリーでは、1週間の感染者数が、人口10万人あたりで40~49.9人であることや、検査陽性率が2.5~9.9%未満が基準となっており、増減すると別カテゴリーへ移動する。

 トロント市では現在、飲食業の店内サービスは禁止されているが、11月14日から新計画が施行されるため、「制限(Restrict)」のカテゴリーを維持した場合は、店内利用などが再開する見込みだ。オンタリオ州では、早くも雪が積もる日もあり、寒い季節を迎えている。冬本番を前に屋外スペースに暖房設備を準備しはじめた飲食店もある。店内飲食が許可されない限り、快適な屋外スペースを提供できる店舗が消費者をより集めることになるだろう。

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