投手陣の立て直しを目指すRソックス 右腕・シューメイカーに興味

メジャーリーグ公式サイトのジョン・ポール・モロシによると、ブルージェイズからフリーエージェントとなった先発右腕マット・シューメイカーに複数のチームが興味を示しており、そのなかには投手陣の立て直しを目指すレッドソックスも含まれているという。今季のレッドソックスはチーム防御率5.58がメジャー28位、先発防御率5.34が同25位、救援防御率5.79が同27位と投手陣が完全に崩壊。地区最下位からの再浮上に向けて投手陣の立て直しが急務となっている。

今季のシューメイカーは6試合に先発して28回2/3を投げ、0勝1敗、防御率4.71、26奪三振を記録。レイズとのワイルドカード・シリーズ第1戦では先発の大役を担い、3イニングを2安打無失点に抑える好投を見せた。

「低コストで一定の活躍を見込めるベテラン投手」という評価を受けている34歳のシューメイカーだが、故障の多さが大きな欠点となっており、8年のキャリアで規定投球回をクリアしたシーズンは1度もない。右前腕の故障によりエンゼルス時代の2017年は14試合、2018年は7試合しか先発できず、ブルージェイズに加入した2019年は左膝前十字靭帯断裂の重傷を負って5試合に先発しただけでシーズン終了。今季も右肩の炎症による戦線離脱があり、シーズンの約半分を欠場した。

レッドソックスはエース左腕のクリス・セールがトミー・ジョン手術により来季の開幕に間に合わないため、計算できる先発投手はネイサン・イバルディだけという状況。新型コロナウイルスに伴う心筋炎で今季を全休したエドゥアルド・ロドリゲス、今季終盤に数試合だけ好投したタナー・ハウクやニック・ピベッタなど、先発ローテーションには不確定要素の多い顔ぶれが並んでいる。

打線にはある程度のタレントが揃っているため、来季以降の再浮上に向けて、今オフはクローザー不在のブルペンも含め、投手陣の補強が最優先課題となる。

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