新人王発表 アはルイス、ナはウィリアムスが受賞

日本時間11月10日、全米野球記者協会によって選出される新人王の受賞者が発表され、アメリカン・リーグはカイル・ルイス(マリナーズ)、ナショナル・リーグはデビン・ウィリアムス(ブリュワーズ)が選出された。マリナーズの新人王は1984年のアルビン・デービス、2000年の佐々木主浩、2001年のイチローに次いで4人目。一方、ブリュワーズの新人王は1992年のパット・リスタッチ、2007年のライアン・ブラウンに次いで3人目となった。

25歳のルイスはメジャー2年目の今季、58試合に出場して打率.262、11本塁打、28打点、5盗塁、OPS.801をマーク。37得点、34四球、90塁打、出塁率.364は新人メジャー1位、58試合と11本塁打は同1位タイの好成績で、28打点、長打率.437、OPS.801は同2位、54安打は同2位タイ、打率.262は同3位と各部門で新人ランキングの上位に名を連ねた。

打率、本塁打、得点、四球の4部門でチーム1位となったが、この4部門でチーム1位の成績を残した新人は1987年のマーク・マグワイア(アスレチックス)以来。9月14日(現地時間)のアスレチックス戦の初回にド派手な本塁打キャッチを披露し、ラモン・ラウレアーノのグランドスラムを阻止するなど、打撃面のみならず守備面でも見事な活躍を見せた。

ルイスは投票者30人全員から1位票を獲得し、150ポイントで満票受賞。ア・リーグでは史上12人目の快挙となった。27人から2位票を獲得したルイス・ロバート(ホワイトソックス)が83ポイントで2位、11人から3位票を獲得したクリスチャン・ハビアー(アストロズ)が11ポイントで3位にランクインした。

26歳のウィリアムスはメジャー2年目の今季、22試合に登板して27イニングを投げ、4勝1敗9ホールド、防御率0.33、53奪三振(奪三振率17.67)、被打率.090、WHIP0.63と驚異的な成績をマーク。リリーバーの受賞は2011年のクレイグ・キンブレル(ブレーブス)以来、クローザーではないリリーバーの受賞は1999年のスコット・ウィリアムソン(レッズ)以来、0セーブのリリーバーの受賞は史上初の快挙となった。

ウィリアムスは今季対戦した打者の過半数(53%)を三振に仕留めているが、その武器となったのが魔球・チェンジアップ。ウィリアムスはこのボールで相手打者を62打数2安打(被打率.062)に抑え、実に41個もの三振を奪った。

ウィリアムスは30人中14人からの1位票を含む95ポイントを獲得。1位票を9票獲得したアレック・ボーム(フィリーズ)と6票獲得したジェイク・クロネンワース(パドレス)が74ポイントで2位タイとなり、1位票の残り1票は11ポイントで4位のトニー・ゴンソリン(ドジャース)が獲得した。

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