英語対応店など地図で紹介 長崎・Ai国際医療研究所 留学生らが調査 ウェブサイトも作成

「Navigate Nagasaki」の地図とステッカー

 英語での接客力向上を支援する事業などを手掛けるAi国際医療研究所(長崎市)が、英語対応可能な店舗や観光地、路面電車の路線図を英語で紹介する地図と、ウェブサイト「Navigate Nagasaki」を作成した。留学生らが店の英語対応について調査、数値化し、最新情報を掲載。店舗にもステッカーを掲示してもらい、外国人が利用しやすい店の周知を図る。
 県の「観光地受入態勢ステップアップ事業」を活用。留学生や大学生ら11人が、9、10月に長崎市内の店舗や観光地を訪れ、▽英語サイトがあるか▽英語メニューがあるか▽スタッフが英語で対応できるか-の三つの項目で調査。クリアした項目を星の数で表示する仕組みとした。
 飲食店、レンタル着物店、美容室、宿泊施設など15店舗と主な観光地10カ所を掲載。外国人から見た店の特徴や最寄りの電停、電停からの所要時間なども明記した。
 QRコードを読み込むと同サイトで詳しい説明を見ることができ、路線図のダウンロードもできる。会員制交流サイト(SNS)でも情報を発信している。
 地図はA4判。折り畳んで持ち歩きやすくした。2千部を掲載店舗のほか、観光地などに置く予定。
 同研究所の有永洋子所長は「英語対応の店が分かると観光客だけでなく留学生も安心。掲載店舗を増やし、より多くの人に長崎に来たいと思ってもらえるようにしたい」としている。

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