コロナ専門医ら招き講演会 諫早市旅館ホテル業組合青年部

企業理念に基づき、長年続けている感染症対策を説明する九州教具の船橋社長=諫早市永昌東町、L&Lホテルセンリュウ

 宿泊施設の新型コロナウイルス感染症対策に生かそうと、諫早市旅館ホテル業組合青年部(橋本雅彦部会長)は9日、感染症の専門医や感染者が宿泊していたホテル経営者を招いた講演会を市内で開いた。
 新型コロナの感染拡大に伴い、同市内でも宿泊客や宴会のキャンセルが相次いだ。宴会などの増加が見込まれる年末年始を前に、講演会を初めて企画した。
 諫早、大村などの宿泊施設関係者ら約50人が参加。長崎大熱帯医学研究所の安田二朗教授は緊急性が高い症状や感染経路を説明し、「ウイルスの特性を知り、平時から対策を準備することが重要」と助言した。
 4月に宿泊者の感染が確認され、施設名を自ら公表した九州教具の船橋修一社長は「感染症を想定した対応の検討と訓練を重ね、社内の連絡網づくりや従業員、家族への対応を想定してきた」と事前対策の大切さを説明。「顧客に安心、安全を提供するというホテルの原点に戻る必要がある。具体的な感染対策を従業員と考えてほしい」と提起した。

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