<レスリング>世界選手権は中止、代替イベントとして賞金総額3450万円の「個人戦ワールドカップ」

 世界レスリング連盟(UWW)は11月10日、12月にセルビア・ベオグラードで予定していた世界選手権は、エントリーが規定に達しなかったため中止とし、代替イベントとして同所で「個人戦ワールドカップ」(Individual World Cup)を開催することを発表した。

 世界選手権は、昨年の国別対抗得点の上位10ヶ国中8か国を含め、昨年の70パーセントのエントリーが必要だったが、多くの国に渡航制限があるなどし、11月5日のエントリー締め切りまでに規定のエントリー数が集まらなかった。

 代替イベントの期日などの詳細は、近日中に発表される。30階級総額で30万スイスフラン(約3450万円)の賞金が用意されている。

 UWWのネナド・ラロビッチ会長は「私たちは、アスリートがマットの上で再び競争するのを見たいと思っています。それが私たちの組織にとって重要であり、私たちは彼らに機会を提供することを約束します。克服しなければならない課題がありますが、私たちはトップアスリートが世界のイベントで競うことができる安全で受け入れられる環境を見つけるために協力しています」とコメントした。

 今年の総会と理事選挙は来年へ延期。年末にはオンラインで「年末会議」を実施するという。

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