表彰台を2回獲得しランキング4位につけたルノーF1のリカルド、トルコでも「この勢いを維持したい」

 直近のF1第11戦アイフェルGPで3位、第12戦ポルトガルGPで9位、そして13戦エミリア・ロマーニャGPで3位とフィニッシュしてきたルノーのダニエル・リカルドは、今週末の第14戦トルコGPでもこの勢いを維持したいと考えている。

「2回目の表彰台はとても良い気分だった」とリカルドは語った。

「今のところ現実離れした気分だね。この数週間はパフォーマンスを発揮できていて、そのことを楽しんでいる」

「現在の状況では祝うようなことではないけれど、こうしたことをすべて受け止めるのはいいことだ。僕は集中してそのことに気をそらされないようにしている。今シーズンはあと4戦が残っているからね。僕はドライバーズランキングにおいて4位で、チームはコンストラクターズランキング3位だ。この勢いを持続したい」

2020年F1第13戦エミリア・ロマーニャGP ルイス・ハミルトン(メルセデス)とダニエル・リカルド(ルノー)が“シューイ”

 現在の20人のF1ドライバーのうち、日曜日のレースが開催されるイスタンブール・パークで走行経験があるのは、リカルド、ロマン・グロージャン(ハース)、セルジオ・ペレス(レーシングポイント)、ルイス・ハミルトン(メルセデス)、セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)、キミ・ライコネン(アルファロメオ)の6人だけだ。

「トルコにいくのが待ちきれない」とリカルドは述べた。

「僕は(トロロッソで)2011年にフリー走行1回目のセッションを1回やっただけで、コンディションはウエットだった。だからもしドライだったら基本的にここは僕にとって新しいコースだ。素晴らしいサーキットでドライブしていてとても楽しめるよ」

「現代のF1マシンで、いくつかの高速コーナーを長い時間全開で走るのはすごくクールだろうね。(一番最近のレースが行われた)イモラよりもオーバーテイクが簡単だろうから、良いレースになると思うよ」

「すごく完成されたサーキットだと思う。僕は本当に楽しみにしている。あそこを全力で走るのはすごい感じになるだろう。ターン8は素晴らしいコーナーだけど、ターン1もそうだね。下り坂で見通しの悪い左コーナーだ。とてもクールだよ!」

■「イモラやニュルほど難しくはないはず」とイスタンブール未経験のオコン

 リカルドのチームメイトであるエステバン・オコンも、イスタンブール・パークのコースを走行するのを楽しみにしている。

「僕はあそこでレースをしたことがないんだ」とオコンは語った。

「子供の頃はすべてのレースを観ていたけれど、とても印象的なコースだね。そこで何度か素晴らしいレースが展開されたのを覚えているよ。2006年にミハエル・シューマッハーとフェルナンド・アロンソが最終ラップにフィニッシュラインで争ったこととかね」

「とてもクールなコーナーがいくつかある。高速で連続しているんだ。現代のマシンで走るのはエキサイティングに違いないよ。ターン1は下り坂のコーナーで、近づいていっても見通しがとても悪いんだ。中速から高速のコーナーも多くあって、流れるように繋がっている。そしてターン8は3連続の左コーナーだ。古いマシンでは印象強いコーナーに見えた」

 自宅にあるシミュレーターでイスタンブールのサーキットを予習したというオコンだが、金曜日のフリー走行が走れなかったアイフェルGPや、2日間開催のエミリア・ロマーニャGPほど難しい状況にはならないだろうと考えているという。

「今年はいっそう素晴らしくなると思う。スタートするのが待ちきれないよ。通常、高速コースでは僕たちはある程度のスピードを出せているから、素晴らしいドライブとレースができると思うし、ストレートでは間違いなくオーバーテイクできるだろう」

「自宅のシミュレーターでコースを学ぶためにトレーニングをしてきた。高低差の変化や見通しの悪いコーナーなど、いくつか難しいところがある。コースは最近になって再舗装されたので、ポルトガルと同じように、ハード寄りのコンパウンドのタイヤを使う。だから週末の序盤ではグリップが低下する可能性がある」

「準備のためのデータは限られている。でも金曜日はいつもどおりだから、イモラやニュルブルクリンクの時よりは簡単にいくはずだ。また面白いことになるよ」

「僕たちは最近そうであるように、いい調子が出ている。調子を保って現地に向かい、またパフォーマンスを発揮する準備ができている。悪運は後ろに退けておいて、好結果を出すことを目指したいね」

2020年F1第13戦エミリア・ロマーニャGP エステバン・オコン(ルノー)

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