アメリカの大手スーパーマーケットチェーンであるウォルマート(Walmart)が10日、GM傘下で自動運転車の開発を行っているクルーズ(Cruise)と提携し、自動運転の配達サービスを試行すると発表した。
これまでウォルマートは、グーグル(Google)と同じアルファベット(Alphabet)の傘下であるウェイモ(Waymo)や、フォード(Ford)との自動運転の活用にも取り組んできた。今回はクルーズと協力し、自動運転で100%再生可能エネルギーを活用したEVを走行させ、非接触での配達を目指す。
今回の協力についてウォルマートは、テクノロジーを使用して将来的に顧客へとサービス提供を行うものとしている。来年初めにアリゾナ州スコッツデールで実験を開始。実験では、顧客は地元の店舗で注文、クルーズの自動運転車が商品を配達するという流れでサービスの検証を行う。
また、ウォルマートは、2040年までにゼロエミッションの達成を目標としており、2030年までに少なくとも5,000万エーカー(約20万平方キロメートル)の土地と、100万平方マイル(約259万平方キロメートル)の海の保護、管理、復元することを目標に掲げる。今回使用するクルーズの車両は100%再生可能エネルギーを動力源とするため、これらのウォルマートの目標達成にもつながる取り組みと言える。