QO返答期限 ストローマンとゴーズマンは受諾して残留

日本時間11月12日午前7時、クオリファイング・オファーの返答期限を迎え、マーカス・ストローマン(メッツ)とケビン・ゴーズマン(ジャイアンツ)の両右腕は同オファーを受諾して年俸1890万ドルの1年契約での残留が決定した。一方、トレバー・バウアー、J・T・リアルミュート、DJ・レメイヒュー、ジョージ・スプリンガーの4選手は同オファーを拒否。この4選手が他球団と契約した場合、来年のドラフトにおける指名権の補償と喪失が発生する。

2017年に13勝9敗、防御率3.09の好成績をマークするなどブルージェイズのエース格として活躍してきたストローマンは、2019年7月下旬にトレードでメッツに加入。今季は左ふくらはぎの故障で出遅れ、フリーエージェントになるための要件(サービスタイム6年)を満たした時点でオプトアウト(出場辞退)を表明し、1試合も登板しなかった。自身のTwitterでクオリファイング・オファーを受諾してメッツに残留することを表明。現在29歳とまだ若いため、来季好成績を残して好条件での複数年契約を目指す。

来年1月に30歳の誕生日を迎えるゴーズマンはジャイアンツ残留が決定。メジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンドがゴーズマンのクオリファイング・オファー受諾を伝えた。今季は速球とスプリッターのコンビネーションが効果的に機能し、規定投球回には1アウト分だけ届かなかったものの、防御率3.62、奪三振率11.92の好成績をマーク。複数年契約を得られる可能性もあったが、「厳冬」が予想される今オフは年俸1890万ドルの1年契約で残留し、来オフに改めて市場に出るのが得策と判断したようだ。ただし、ジャイアンツと契約を延長する可能性も残されている。

バウアー、リアルミュート、レメイヒュー、スプリンガーの4選手は1年1890万ドル以上の好条件を市場で得られることが確実なため、クオリファイング・オファーを拒否。返答期限までの期間中も他球団との交渉は可能だったが、同オファーを正式に拒否したことにより、いよいよ本格的に争奪戦がスタートする。

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