来月開催のルール5ドラフト 有望株のプロテクト期限が迫る

日本時間12月11日に開催予定のルール5ドラフトに向けて、他球団への流出を阻止したい選手のプロテクト期限が日本時間11月21日に迫っている。各球団は自軍のルール5ドラフト対象選手が他球団から指名されるのを阻止したい場合、その選手をロースターの40人枠に登録してプロテクトする必要がある。有望株をプロテクトするためにその他の選手をロースターから外さなければならないケースもあり、各球団は戦力の維持と有望株のプロテクトのバランスに頭を悩ませることになる。

18歳以下で契約した選手は5シーズン以内に40人枠に登録されなければルール5ドラフトで指名可能となる(19歳以上で契約した選手は4シーズン以内)。ルール5ドラフトではプロテクトされなかった選手を移籍金10万ドルを支払って獲得することができる。ただし、獲得した選手は1年を通してメジャーのロースターに登録される必要があり、もしロースターから外れる場合は5万ドルと引き換えに元所属球団へ返還される。

今年のルール5ドラフトでは、2016年のドラフトで指名された高校生、2016年に18歳以下で国際フリーエージェントとして契約した選手、2017年のドラフトで指名された大学生が主に対象となる。

「MLB Pipeline」が公開しているプロスペクト・ランキングの上位100人に入っている選手では、17位のフォレスト・ウィットリー(アストロズ)、20位のマット・マニング(タイガース)、38位のノーラン・ジョーンズ(インディアンス)、51位のテイラー・トラメル(マリナーズ)、73位のブランドン・マーシュ(エンゼルス)、79位のヘラルド・ペルドモ(ダイヤモンドバックス)、81位のジョーダン・バラゾビック(ツインズ)の7人が対象。ただし、上位100人に入るレベルの有望株は過去5年間で全員がプロテクトされており、この7人も期限までに40人枠に登録されることが確実視されている。

他にもカイル・ミュラー(ブレーブス)、アレックス・ファエド(タイガース)、イバン・ヘレーラ(カージナルス)といった有望株が対象となるが、彼らもプロテクトされる可能性が高い。とはいえ、過去にはルール5ドラフトからオールスター選手が誕生した例も多数あり、各球団にとって他球団で埋もれている才能を発掘するスカウティング力の見せどころとなる。

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