シスコ、エンドツーエンドの5Gネットワーク環境にて実証実験が可能となる「5Gショーケース」を運用開始

5Gは、あらゆる業界のビジネスに大きな革新をもたらし、社会のデジタル変革を加速させる次世代の通信方式とされている。今後、5G SA(スタンドアロン)の導入が進み、低遅延で高信頼(uRLLC)、多数同時接続(mMTC)の性能を生かしたAR/VR、AI、自動運転、スマートシティやコネクテッドヘルスなどさまざまな先端アプリケーションやローカル5Gのような取り組みを通じて、あらゆる業界で新しいビジネスやサービスが実現される。5Gの価値を最大限に発揮させるためには、通信事業者の通信インフラから企業内のシステムまで含めて連携し、セキュアで迅速なサービス提供を可能にするアーキテクチャや、Wi-Fi 6等のアンライセンスドの無線アクセスとのシームレスな接続、エンドツーエンドでの可視化、分析、クローズドループの自動化を含むデジタルオペレーション環境が不可欠である。シスコシステムズ合同会社(以下、シスコ)は、5Gの価値創出を推進し、エンドツーエンドの5Gネットワーク環境にて実証実験が可能となる「5Gショーケース」の運用を開始した。5Gショーケースは、通信事業者の商用インフラをモデリングしたネットワークと企業システムを模したネットワークを接続し、シスコのテクノロジーとエコシステムパートナーのテクノロジーを組み込んだエンドツーエンドネットワークを構築する。また、リファレンスアーキテクチャの上で実現されるネットワークソリューションをデモンストレーションすることができる。さらに、通信事業者、企業、公共機関、エコパートナーや業界アプリケーションとのオープンな協同イノベーション環境を提供し、エンドツーエンドの環境下でアプリケーション開発とテストを実施する。その際、シスコのエンジニアがPoC(Proof of Concept:概念実証)をサポートしPoCラボ環境の構築に必要なナレッジを提供することで、時間、費用を削減する。5Gショーケースはシスコ東京オフィス27階のCPOCラボに設置され、以下の環境の提供により、5Gの価値を最大化するエンドツーエンドのソリューションの開発や検証を検討する場合やデモンストレーションを希望する際に利用が可能だ。

  • 無線アクセス、トランスポート、データセンターから成るドメインをまたいだエンドツーエンドの自動化/オーケストレーションやスライシング、コンテナ基盤プラットフォーム上で各NFのライフサイクル管理・運用の自動化が可能な5GC等の通信事業者向けのソリューション
  • Private Cellar System(Local LTE/5G)の自動プロビジョニング、CUPSによるモバイルユーザープレーンのローカル分散配置、Wi-Fiと5Gのシームレスな接続を実現するOpen Roaming等企業向けネットワークソリューション

© 株式会社アールジーン