時間外労働 100時間超23人 佐世保市職員 コロナ対応で

 長崎県佐世保市は、11日の市議会総務委員会で、4~9月の新型コロナウイルス感染症に関する対応で、時間外労働が月100時間を超えた職員が23人いたことを明らかにした。長崎労働局によると一般的に、100時間以上は過労死の危険性が高まるとされる。
 市によると、市内で初めて感染者が確認された4月以降、残業時間が急増。最前線で対応にあたる保健福祉部内の「特別対策室」39人のうち、4月に80時間を超えたのは14人。うち8人が100時間以上で、最長は178時間だった。7、8月も80時間超の職員が多かった。
 緊急支援給付金や特別定額給付金など新型コロナの経済対策を所管する商工労働課の「緊急経済雇用対策本部事務局」でも5月、36人中16人が80時間を上回った。うち100時間超は11人。最長は197時間に達した。6月に2人増員したが、それでも100時間超の職員が8人いた。
 市職員課は5月以降、残業時間が月80時間を超えた職員の中で希望者には、産業医や保健師による面談を実施。これまでに2人が受診した。休職者などはいないという。同課は「今後も職員の健康面の配慮をしたい」としている。

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