FFG 純利益80%減 統合に伴う利益なくなる

 十八親和銀行(長崎市)を傘下に置くふくおかフィナンシャルグループ(FFG、福岡市)が12日発表した2020年9月中間連結決算は、純利益が前年同期比80.6%減の262億6400万円だった。前年度に計上した十八銀行との経営統合に伴う一時的な経理処理による利益がなくなったため。この要因を除けば、融資先の倒産などに備える信用コストの戻り益もあり、実質増益とした。
 本業のもうけを示すコア業務純益(傘下3行合算)は同2%減の386億7千万円。需要の低下や新型コロナウイルスの影響による営業自粛で保険販売が苦戦し、手数料収入を示す役務利益が減少した。
 柴戸隆成社長は記者会見で「上期ではコロナの影響は懸念したほど顕在化しなかった。ただ、今後どうなるかは読みにくい」と述べた。
 21年3月期の連結業績予想は上方修正し、経常利益を560億円から610億円に、純利益を400億円から440億円にした。

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