ピカチュウだけじゃない!ミスドが幸せを運ぶあのポケモンを選んだワケ

ポン・デ・リングがお腹に入ったラッキー、球体のモンスターボールも!

今回発売される「ミスド ポケモン ドーナツ」は全4種。

昨年大好評だった「ピカチュウ ドーナツ(カスタードホイップ)」(に加え、新たに仲間に加わった「ラッキー ドーナツ」(いずれもテイクアウト259円、イートイン264円)。そして、実際のモンスターボールそっくりな「マル de モンスターボール」と「マル de ハイパーボール」(いずれもテイクアウト216円、イートイン220円)というラインナップになっています。

注目は、初登場の「ラッキー ドーナツ」。イースト生地をストロベリーチョコでコーティングし、耳や顔もチョコでデコレーションしてラッキーの可愛らしさがしっかり表現されています。お腹に携えているのはポン・デ・リング。キュートで本物そっくりな見た目もさることながら、1つでドーナツもポン・デ・リングも楽しめるのはお得感も満載です。

また「マル de モンスターボール」と「マル de ハイパーボール」は、紙の器でボールの開閉部分をうまく表現しています。ちょうど手の平に収まるサイズ感なのでとてもリアル。思わず「君に決めた!」と叫びながらモンスターボールを手にする様子を写真に収めたくなるほど、ミーハー心を刺激してくれます。

好評の声を大事にしつつ、ピカチュウもバージョンアップ

「ミスドでラッキークリスマスチュウコレクション」のテーマは「ミスドとポケモンでいいことあるぞ」。1970年に日本でミスタードーナツが展開されてから今年で50周年を迎えるにあたり、ミスタードーナツが掲げるブランドスローガン「いいことあるぞ」を大事にしたと言います。販売企画部販売促進室の畑田慎一さんは、「そんなテーマにピッタリだったのが幸せを運ぶポケモンのラッキーだった」と話します。

名前の通り、見ているだけで運を呼び込んでくれそうなラッキー。箱を開けた瞬間に甘い香りに包まれたラッキーと目が合えば、大人も子どもも思わず笑顔になってしまうかもしれません。

さらに、昨年の商品も顧客の声に合わせてバージョンアップしました。「ミスドでパーティチュウコレクション」と題した昨年は、「ピカチュウ ドーナツ」はバナナ風味のチョココーティングが施されていましたが、今年はプリン風味のチョコ―ティングに変更。広報の角田綾子さんは「昨年のバナナ風味は少しクセを感じる人もいたと聞いたので、より多くの人が食べやすいプリン風味にしました」と説明します。

また、モンスターボールはポン・デ・リングの形状から球体へと変更。昨年は「ポン・デ・モンスターボール」のみだったものが今年はハイパーボールも加わって、よりリアルなポケモンの世界を楽しめるラインナップとなっています。

コロナ禍で大幅な売り上げ減

他の飲食店同様に、ミスタードーナツもまたコロナ禍で苦境に立たされました。営業時間の短縮だけでなく、閉店を余儀なくされた店舗もありました。特にショッピングセンターに入っている店舗は、特に売上の落ち込みが大きかったそうです。

一方で、ドーナツを自分で取るスタイルの店舗では、ショーウインドウに扉を設置するなどコロナ対策にも力を入れてきました。コロナ禍にあっても、当初予定していたコラボドーナツやドリンクなどの新商品の販売延期や中止などは一切せず、1ヶ月に1度の新商品発売は守り抜いてきました。

毎月のようにコラボ商品を出しているイメージの強いミスタードーナツ。しかし大事にしているのはただ目新しいことをするのではなく、今まで出会ったことのないお客さんとの出会いなのだそうです。

まだ知らないお客さんと出会うための戦略

これまで、抹茶で有名な祇園辻利やパティシエの鎧塚俊彦氏など、様々な有名店とコラボする企画を行ってきました。顧客からは、「東京でしか食べられないものを近所のミスタードーナツで食べられるのは嬉しい」という声がたくさん寄せられたと言います。

「ミスタードーナツによく行くお客様と、鎧塚さんのお店によく行くお客様は客層が異なります。そのお客様がミスタードーナツで出会う。全国に店舗を展開するミスタードーナツならではの強みを活かし、小さな有名店の味を美味しく食べてもらう。その喜びを目指して今後もさまざまな企画ができればと思っています」(角田さん)。

今回の「ミスドでラッキークリスマスチュウコレクション」も、とりわけ子ども向けの企画というわけではないそうです。角野さんは「幅広い世代に愛されるポケモンなので、幅広い年齢の方がターゲット層です。特にミスタードーナツのお客様に多い子育て層の方々には、親子で楽しんでいただきたいですね」と期待を込めます。

大小問わず、飲食業界全体が生き残りをかけて苦境に立たされている今年に50周年の節目を迎えたミスタードーナツ。新しい出会いを創出しつつ、すべての世代を取り込む施策を続けています。暗いニュースに落ち込んだ2020年のクリスマスに向け、ミスタードーナツが「ミスド ポケモン ドーナツ」で世の中を明るくしてくれるかもしれません。

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