「吾妻おどり」とストリート 創作コラボダンス 雲仙市鶴田小3年生

吾妻おどりとストリートとのコラボダンスを元気に披露する3年生=雲仙市立鶴田小

 長崎県雲仙市吾妻町の市立鶴田小(大石勝典校長)の3年生全10人が、同町の郷土民謡「吾妻おどり」にストリートダンスを取り入れた「地域ダンス」を3回の授業(各1時間半)で考案し、完成させた。15日の同校学習発表会で披露する。
 公益社団法人日本ストリートダンススタジオ協会の「踊育(だんいく)キャリア教育プログラム」の一環。地域伝承の民謡を通して郷土愛を育もうと、子どもたちに人気のストリートダンスと民謡とのコラボダンスを創作する体験授業を全国で展開している。
 同校では、長崎市のダンスインストラクター吉谷昌幸さん(39)と「吾妻おどり・吾妻盆唄を継ぐ会」会員が講師を務めた。10月12日からの授業で子どもたちは(1)ストリートの練習(2)吾妻おどりの歴史と踊り方の学習(3)コラボダンスの振り付けの考案-に取り組んだ。
 今月初め、子どもたちは2班に分かれて、講師にダンスを披露。吾妻おどりの「両手を胸に当てて心を表す」「上げた両手を左右に振って雲仙の風を表現する」動作などをストリートに取り入れ、テンポよく楽しそうに踊った。
 吾妻おどりを教えた坂井恭子さん(88)は「振り付けがうまく再現されていて感心した。まずは流行の踊りを通して伝統に親しみ、継承してもらえればうれしい」。ダンスを披露した西平実亜さん(8)は「吾妻おどりは運動会で踊っているけど、ストリートと一緒に踊って、もっと好きになった」と笑顔を浮かべた。

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