リビングにこたつを置いてほっこり。こたつテーブルの選び方、ソファやカバーのインテリアレイアウトを紹介

寒い季節に家族みんなで暖まれるこたつは、日本で古くから親しまれている暖房器具です。洋風の家が多い昨今、こたつはリビングのインテリアに合わせづらいと思われがちですが、テーブルやカバー選びを工夫すれば、こたつは洋風のリビングにもマッチします。この記事では、おしゃれにこたつテーブルを取り入れるコツを紹介します。今年の冬はぜひ、こたつでの団らんを検討してください。

  • 「こたつ」のメリット
  • 昔懐かしい「こたつ」をリビングに取り入れるポイント

「こたつ」のメリット

こたつが昔から愛されている背景には、多くのメリットが存在します。最近では多種多様な暖房器具が販売されていますが、最新の暖房器具にも劣らないメリットがあります。冬の風物詩ともいえるこたつの魅力を3つ、解説します。

メリット①電気代が安くなる

暖房器具を使う上で、気になるのが電気代です。短時間しか使わないならまだしも、休日など家族揃って家に長時間いるとなると、少しでも節約したいものです。その点こたつは、エアコンと比べると電気代がかなり安くなります。

部屋の広さによっても異なりますが、6畳の部屋の場合、エアコンなら1時間あたり約15円、こたつなら約8円で済みます。1時間あたりの値段で見るとどちらも安く思えますが、これが1日8時間使用した1カ月分となると、大きな金額の差となって表れます。

メリット②足元からあたたまれる

部屋全体を暖めるエアコンとは違い、こたつは足元から体を温めます。健康の基本は「頭寒足熱」といわれており、頭は冷やして足元を温めると血行が良くなります。冷え性の人は、体は温まっても足先は冷たいままですが、こたつなら冷えやすい足先もしっかり温まります。エアコンで部屋を暖めると、頭まで温まって怠さを感じる人は、こたつを利用して暖を取るのがおすすめです。

メリット③エアコンよりも部屋が乾燥しない

エアコンを使うと、部屋の中が乾燥します。乾燥対策に加湿器を併用している人も多いです。乾燥した部屋に長時間いると、肌や髪の乾燥につながるだけでなく、インフルエンザや風邪のウイルスの活動も活発にさせます。こたつを使用すれば、部屋の乾燥を防げるため、喉の痛みや肌の乾燥を抑えることができます。

「こたつ」のデメリット

こたつには多くのメリットがありましたが、デメリットも存在します。これから紹介するふたつのデメリットと、それを解消するためのこたつの選び方について解説します。

デメリット①部屋が狭くなる

こたつは、さまざまなサイズが販売されていますが、最小でも幅が約80cmあります。その分部屋のスペースが狭くなるのは否めません。まずは、部屋の簡単な配置図を描いてシミュレーションしましょう。そして部屋に置いている物の出し入れの邪魔にならないか、不便なく歩けるかを確認してからこたつのサイズを決めると、失敗せずに選べます。

デメリット②収納場所に困る

冬場にしか使用しないこたつは収納場所に困るもの。フラットタイプのヒーターにして、年中使用できるテーブルにするのもひとつのアイデア

こたつは冬場にしか使いません。広いウォークインクローゼットなどがあれば収納にも悩みませんが、大きなこたつの収納場所がない場合は、片付けずそのままテーブルとして使うこともあります。

シーズンオフ中もテーブルとして使う場合は、フラットヒータータイプのこたつを選ぶと足元が邪魔にならずに快適に使用できます。収納スペースが取れそうにないときは、こたつ選びの段階で、冬以外も使いやすいものを選ぶのがコツです。

折りたたみ式のこたつテーブルを選ぶ

収納スペースに余裕はないけれど、どうしてもシーズンオフ中は片付けたい人は、折りたたみ式のこたつテーブルがおすすめです。こたつの足を内側に折りたたむだけで、ちょっとした隙間に収納が可能です。この場合も、フラットヒータータイプのこたつなら、幅を取らずに片付けられて便利です。

昔懐かしい「こたつ」をリビングに取り入れるポイント

こたつは「昔のもの」とイメージする人もたくさんいます。確かにこたつは日本に古くからありますが、最近ではさまざまなデザインのこたつが販売されているので、おしゃれに見せることができます。次に、どんなタイプのこたつを選べばおしゃれに見せられるのか、こたつに合わせるチェアやソファーを紹介しながら、リビングに取り入れるポイントを解説します。

どんな形のテーブルが部屋に合うか

こたつテーブルには、昔からある正方形タイプのほかに、長方形や円形、楕円形など、さまざまな形が販売されています。これらテーブルの形は、デザインだけで決めるのではなく、ライフスタイルや家族の人数に合わせて選ぶと快適に使用できます。ここからは、こたつの形別に見た、使いやすい人数を解説します。

ダイニングにもなる長方形タイプはファミリー世帯に

長方形タイプのこたつテーブルは、ファミリー世帯におすすめです。幅が105cm程度の小さな長方形ならふたりでゆったり座れますし、幅が120cm以上あるタイプなら4人家族でもゆとりを持って座れます。長方形タイプは使い勝手もよく、寒いときに暖を取るだけでなく、食卓を並べてダイニングとしても使用可能です。来客が多い人は、家族の人数プラス来客分のスペースも考慮してサイズを選びましょう。

コンパクトな正方形タイプは一人暮らしや狭いリビングに

こたつの定番「正方形タイプ」は、ひとり暮らしのワンルームや狭いリビングに。リビングテーブルとしてちょうど良いサイズ感

ひとり暮らしのワンルームやマンションの狭いリビングで、こたつテーブルを省スペースにしたい場合は、正方形タイプがおすすめです。ひとりで使うなら60cmタイプがコンパクトに使えます。80cmあれば、4人家族まで対応できますが、それ以上の人数になると座れなくなります。

80cmのサイズ感では、ダイニングには少し手狭ですが、リビングテーブルとしては十分ゆとりのある大きさです。コンパクトな正方形タイプは、ちょっとしたティータイムを楽しむのにちょうどいい広さといえます。

円形、楕円形こたつは来客が多い家庭に最適

人数が増えてもマルチに対応できる円形や楕円形タイプのこたつテーブルは、来客が多い家庭におすすめです。丸いデザインはカジュアルな印象で、洋室でも違和感なくマッチします。サイズは80cm程度のものから120cm程度あるものまで幅広く、家族の人数や部屋の広さによって自由に選べます。正方形や長方形タイプとは異なり、どこからでも足を入れられるので、突然の来客で人数が増えても対応できます。

ダイニングテーブルにもなるハイタイプのこたつは正座の苦手な方にも

こたつテーブルの中には、椅子とセットで使える、脚が長いハイタイプもあります。ハイタイプのこたつテーブルのメリットは、正座しなくても良い点です。正座が苦手な子どもや、一度正座すると立ち上がるのに苦労する高齢者でも座りやすく、疲れません。ハイタイプのこたつをダイニングテーブルとして使えば、食事中も足の冷えも解消できます。

シーズンオフには、こたつ布団を外して普通のダイニングテーブルとして使用できます。ひとことで「ハイタイプ」といっても、脚の長さはさまざまです。持っている椅子やソファに合わせてこたつテーブルの高さを選ぶと、椅子やソファを買い換えずに済みます。椅子とのバランスがわからない場合や、これから椅子も買い足す場合は、高さ調整機能付きのこたつテーブルを選ぶと便利です。

布団の要らないタイプなら、ダイニングにも馴染みやすい

ダイニングこたつ135チェアセット フロットC105ヴィンテージBR/ローソファ3点コロネルDBR (ニトリ公式通販 ニトリネットより)

最近では、掛け布団がいらないダイニングこたつも販売されています。布団がない分、こたつ自体がスッキリ見えて、欧風のインテリアにも馴染みやすくなります。さらに、布団がないので、食べ物や飲み物をこぼしても汚れる心配がありません。

布団に染み込んだ汚れは、悪臭やダニが繁殖する原因になります。布団レスのこたつテーブルなら問題ありません。また、アレルギーの原因となるホコリも発生しません。一見布団がないので、これでちゃんと温まるのかと心配になりますが、ヒーターからの赤外線が直接体に当たるので、しっかり温まります。

こたつにおすすめの椅子&ソファは?

ロータイプのこたつテーブルはそのまま座って使えますが、椅子やソファーを取り入れると、より快適に過ごせます。さらにこのようなアイテムをプラスすることで、インテリア性が向上し、おしゃれな空間が生まれます。ここからはこたつテーブルに合う椅子やソファを選びについて紹介します。

こたつにフィットするローソファ

こたつ+ローソファセット ( ニトリ公式通販 ニトリネットより)

家族みんながリラックスできるローソファは、こたつと相性の良いアイテムです。「こたつ用ローソファ」や「フロアソファ」で検索してみると、さまざまなタイプが販売されています。こたつに合わせるローソファは、座面の高さに注目して選びましょう。こたつで寝転がったりすることを考えて、できるだけ座面の低いタイプを選ぶのがおすすめです。

高さは10cm以下が目安です。座面が低いほど、寝転がったときに段差を感じず、座っているときは座椅子のような感覚で使えます。このような低い座面のソファは、こたつ布団もしっかり掛かって、全身がしっかり温まります。寝転がるよりも、しっかり座れたほうがラクという人は、座面の高さが20cm程度あるローソファをおすすめします。

高さは、腰掛けたときにちょうど布団で膝が隠れるくらいをイメージしましょう。うたた寝もしたい場合は、奥行きがあるソファを選ぶと寝やすくなります。ローソファ選びでさらに注目したいのが、ソファの「形」です。コンパクトさ重視なら、I型のソファが場所を取らず、使い勝手に優れています。ある程度スペースがあり、家族で使う場合は、L字型がおすすめです。

L字型のソファは、ファスナーなどで付け外しして、レイアウトが自由に変えられるものや、ふたつ組み合わせてコの字型にできるものもあります。さらに、背もたれにも注目すると、より快適なソファー選びが可能です。ハイタイプの背もたれは、映画やテレビを見るときに首を支えてくれます。

リクライニングタイプは、自分で角度調整できるので心地良い角度でリラックスできます。ローソファのデザインだけでなく、座面の高さや形、背もたれなども吟味すると、快適なこたつスタイルが完成します。

シンプルな折りたたみ式の座椅子

こたつでリラックスして座れる「座椅子」。デザインの種類も豊富なので、インテリアの色とマッチする、座り心地の良いものを選んで

少人数で部屋のスペースを圧迫したくない場合は、座椅子がおすすめです。最近ではデザイン性のある座椅子が多数販売されています。シンプルな折りたたみ式の座椅子なら、コンパクトで圧迫感がなく、インテリアにも馴染みます。リクライニングが何段階かに調整できるものなら、自分の姿勢に合わせられるので、長時間座っても疲れません。

おしゃれなこたつレイアウト【実践編】

快適に暖かく過ごすだけでなく、やっぱり気になるのは見た目です。おしゃれにこたつを生活に取り入れるために、おすすめしたいレイアウトを3つ紹介します。少しの工夫で、部屋のインテリア性を損なうことなくマッチさせられるので、ぜひ実践で取り入れてみてください。

モノトーンのインテリアに合わせたシックなイメージ

piroko0717さんのインスタグラムより

モノトーンが基調のシンプルな部屋には、こたつ布団もシックなカラーを選びましょう。グレーやホワイト、アイボリーやブラックなど、落ち着いた色味のものをチョイスしてください。カラー選びに迷ったときは、フローリングの色に近いものを選ぶと、部屋にマッチします。フローリングにラグを敷いている場合は、ラグの色に合わせても部屋に馴染みます。

無地のこたつ布団も素敵ですが、モロッカン柄やストライプ柄も、シックな部屋に映えてモダンにまとまります。シックなカラーなら、星柄など一見派手めの柄でも落ち着いた雰囲気を出せます。さらにワンランク上のコーディネートとしては、こたつ布団と同系色のニットカバーを間に挟んでみてください。一気におしゃれ度がアップします。

フローリングやラグと近いカラーを選ぶと、部屋が単調になりすぎてしまうこともありますが、そんなときは、ローソファーを置いてクッションにアクセントとなる差し色を入れてみましょう。シンプルながら温かみのあるリビングになります。

シンプルなローソファは、和室にも馴染む

和室とソファは和と洋でミスマッチと思われがちですが、組み合わせやすいアイテムです。普通のソファは和室に置くと少々浮いてしまいますが、背の低いローソファは、違和感なく和室に馴染みます。ローソファの色は、畳の縁とインテリアと同系色にするなど、統一感を出して落ち着いた雰囲気を出しましょう。

和室とローソファの組み合わせは、決して洋室では真似できない、おしゃれでモダンな雰囲気を醸し出します。畳にソファを置くと、重量で跡がつく恐れがありますが、脚のないマットレスタイプのソファなら、重量が一点にかからないので跡が残りません。

あるいは、ソファを置く部分にだけ薄いコルクのマットを敷いたり、い草でつくられた座卓敷きを敷くと安心です。畳の上にカーペットやラグを敷いて保護する人もいますが、通気性が悪くなり、ダニやカビの原因なるため避けましょう。

こたつカバーで北欧デザインを取り入れる

ie.2018.7.h さんのインスタグラムより

おしゃれでシックな雰囲気が出せる北欧デザインは、落ち着くインテリアコーディネートのひとつとして日本でも人気があります。北欧デザインをこたつ布団のような小さい範囲に取り入れるのもおすすめです。北欧アイテムの取り入れ方が分からなかった人は、こたつの布団で是非取り入れてみましょう。

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