東彼杵町の「シャレン!」第2弾 V・ファーレン大すごろく作り

自分たちで作ったます目とこまですごろくを楽しむ子どもたち=東彼杵町、彼杵児童体育館

 東彼杵町の「シャレン!」第2弾(だん)となる「V・ファーレン大すごろく作り」が10月17日、同町彼杵(そのぎ)宿郷(しゅくごう)の彼杵児童体育館で行われました。町教育委員会主催(しゅさい)の「ひがしそのぎイキイキ子ども教室」の一環で、町内の小学生13人が参加しました。
 体育館を広く使ったすごろくで、「調べて、作って、動いて! V・ファーレンを応援(おうえん)しよう」がテーマ。子どもたちは2班(はん)に分かれて、ます目作りから始めました。

◆指令「PK対決!」

 所々にサッカーやV長崎をお題にした指令を入れるのが決まりです。V長崎について知らない子もいましたが、「どんな選手がいるのー」と壁(かべ)に張(は)られた選手一覧(いちらん)をのぞき込み、「外国人もいるんだー」と興味津々(しんしん)の様子でした。
 『よしおかまさかずと5回言う』という指令を作った千綿(ちわた)小1年の末岡太介(すえおかたいすけ)君(6)。選手の名前を調べ、長崎県出身の吉岡雅和(よしおかまさかず)選手をお題にしました。
 「楽しくなりそう」と、子どもたちがキッカー、ゴールキーパーを務(つと)める「PK対決!」のます目を作ったのは、彼杵小1年の辻田莉凛明(つじたりりあ)さん(7)。サッカーはしたことがないけれど、参加者が盛(も)り上がりそうなお題にしました。
 千綿小2年の岡田真幸(おかだまさゆき)君(8)は、4選手の顔をます目にペタペタと貼(は)っていました。「外国人選手が4人いて、名前が難(むずか)しい。お題にすれば、みんな覚えてくれるかもと思って」。ヒントも付け加えて、難しさのレベルも調整。「よくは知らないけど、カイオセザールがかっこよくて強そう。プレーが見てみたい」と想像(そうぞう)を膨(ふく)らませていました。
 出来上がったます目はみんなで相談しながら配置しました。子どもたちはオリジナルのこまを手にすごろくに挑戦(ちょうせん)。「PK対決!」のます目で「サッカーボールは足のどこで蹴(け)るの?」と教えてもらったりしながらこまを進めました。
 「PKで点を決めてこまを進められたのがうれしかった」と言うのは彼杵小3年の中里敦(なかざとあつし)君(8)。V長崎についても「ちょっと好きになった」と話していました。すごろくで遊んだ後、V長崎の紹介(しょうかい)VTRを見た同1年の田口太鳳(たぐちたお)君(6)は「プロってすごいな。スタジアムで生で見てみたい」と目を輝(かがや)かせていました。

「PK対決!」のます目は大盛り上がり。「点を決められたのがうれしかった」

◆チームを身近に

 サッカーに関心がない子も、すごろくをきっかけにサッカーというスポーツや選手のことを知ってもらうことができた様子でした。中山さんは「V長崎は、子どもから大人までが憧(あこが)れる力を持っている。小さい町だからこそチームをリアルに感じられると思うので、これからもいろんなアプローチをしていきたい」と、自分たちの町でできることは何か考えていました。


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