「村のコロナ対策は?」中学生議員、鋭い質問で村当局を追求 渡嘉敷で子ども議会開催

 【渡嘉敷】沖縄県渡嘉敷村立渡嘉敷小中学校(川満恵昌校長)の中学校3年生による恒例の「2020年度村子ども議会」が6日、村議会本会議場で開かれた。社会科授業で学習した「議会制民主主義」の理解や「私たちの政治参加」に関心を深めるために議員活動を体験した。

 議長に新垣柚さんを選出、村当局から座間味秀勝村長をはじめ、課長以上が全員出席した。子ども議員は、独自の視点で日頃感じている地域の課題や要望、疑問など一般質問通告書にまとめ、質問に立った。本物の議員顔負けの鋭い質問で村当局を追及し、村長はじめ新崎直昌村教育長、担当課長らが真摯(しんし)に答弁した。玉城保弘村議会議長、當山清彦村議会副議長や川満校長、中学教諭、中学2年生が傍聴した。

 一般質問は新型コロナウイルスに関することが多く、コロナ対策、村の経済状況、プレミアム商品券、村内イベントなどで、さらに阿波連区の街灯設置、野良猫・イノシシ対策、学校運動場整備、環境問題など14項目にわたり質問した。

 議長を務めた新垣さんは「緊張したがしっかり役目をこなせました」と声を弾ませた。高橋萌々花さんは「渡嘉敷を良くしていきたいと考えた。村長や課長が分かりやすく答弁したので理解できた。有意義な体験でした」と話した。

 (米田英明通信員)

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