「寒露」期間中のサシバ飛来数 昨年よりも2333羽減少 宮古島

 【宮古島】沖縄県自然保護課と宮古野鳥の会(仲地邦博会長)はこのほど、二十四節気の「寒露」に当たる10月8~21日の2週間に宮古島市役所伊良部庁舎屋上で実施したサシバの飛来数調査結果をまとめ1万1713羽だったと発表した。昨年の1万4046羽から2333羽減少した。野鳥の会によると、飛来数は毎年増減があるが長期的には減少傾向が続いている。

 調査2日目に千羽が飛来、10月10、11日は台風14号の影響で減少したものの12日から15日にかけて盛り返した。13日の2530羽が最多飛来数となった。調査が始まった1973年以来、最も飛来数が多かったのは1982年の5万4千羽で、最小は2004年の1584羽。

 飛来調査は毎年、寒露の時期に行われる。今年で48回目。今年も伊良部小・中学校や伊良部高、宮古高の生徒が調査に参加した。報告書では「何よりも地元の生徒がサシバを理解し保護活動に参加してくれることが大切。これからも継続してくれることを切に願う」と感謝した。

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