島原翔南高チーム最優秀 南島原「観光アイデアコンテスト」 若者や外国人観光客の誘致期待

最優秀賞に輝いた島原翔南高の3年Eグループ=南島原市役所

 長崎県南島原市が観光振興を図って「若者」「女性」「市民」の三つの視点から案を募った「みんなの観光アイデアコンテスト」で、同市西有家町の県立島原翔南高(川上温校長)の3年Eグループ(6人)が企画した案が最優秀賞に選ばれた。
 同コンテストは、地域の魅力創出と観光需要を喚起するのが狙い。市内外から41点の応募があり、最優秀賞1点、優秀賞2点、奨励賞3点を選んだ。新型コロナウイルス感染拡大防止のため最優秀賞の同校のみが出席しこのほど表彰式をした。
 同グループの案は、「南島原NAVI★WEB地図プロジェクト~アニメで聖地巡礼の旅召喚『シン』~」。地図アプリの開発や、島原の乱を率いた天草四郎にちなんだアニメ制作とロケツーリズムなど、複数のアイデアを組み合わせて提案。若者や外国人観光客の誘致が期待できる点が評価された。
 市役所で松本政博市長から表彰状を受け取った、同グループの赤石晃太さん(18)は「若者が南島原にどうしたら興味を引くかを考えるのが難しかった。コロナ禍だからこそ、ネットやアニメなど新たな手法や地域資源を活用したアプローチで観光客の誘致につなげたい」と喜んだ。
 このほか、企業の事務系職種を対象としたワーケーションプランや、若者が空き家などに無料で滞在し、ボランティアや地域交流を促進する企画が優秀賞に選ばれた。今回提案があったアイデアのうち、市で実現可能な企画は、来年度の事業実施に向け、今後準備を進める予定。

© 株式会社長崎新聞社