
平戸海上保安署は10日、長崎県平戸市の的山大島沖で転覆した船舶の乗組員を救助したとして、同市大島村の漁業、山口和幸さん(41)に感謝状を贈った。
同署によると、9月21日午前7時半ごろ、同島北部海上で操業していた山口さんは、近くを航行中の巻き網運搬船(19トン)が傾いているのに気付いた。救助に向かうため、僚船に網を預けるなど準備をしている間に運搬船が転覆。現場に急行し、海上に出た船底に避難した2人を救助した。
下釜満署長から感謝状を受けた山口さんは「2人にけががなく良かった。事故を知って救助に向かった仲間がほかにもいたので、自分はその代表」と話した。