クレビンジャーがパドレスと2年契約&トミー・ジョン手術へ

パドレスは日本時間11月17日、先発右腕のマイク・クレビンジャーと2年契約を結んだことを発表した。クレビンジャーは2022年シーズン終了後にフリーエージェントとなる予定のため、今回の2年契約は年俸調停期間の残り2年の年俸を確定させるものとなる。また、パドレスはクレビンジャーが日本時間11月18日にシンシナティでトミー・ジョン手術を受ける予定であることも発表。これにより、クレビンジャーは来季を全休することが確実となった。

メジャーリーグ公式サイトでパドレスの番記者を務めるAJ・カッサベルによると、2年契約の総額は1150万ドル。契約ボーナスが300万ドル、全休する2021年の年俸が200万ドル、2022年の年俸が650万ドルという内訳で、2022年シーズンは成績に応じた出来高も設定されているようだ。今季の年俸は410万ドルだったため、パドレスは向こう2年間の年俸を安く抑えることに成功。一方、トミー・ジョン手術というリスクを抱えるクレビンジャーは2年分の契約を保証されることになった。

今季のクレビンジャーは8月に新型コロナウイルスの感染防止プロトコルを破って無断で外出したことによりチームメイトの顰蹙を買ったこともあって、8月末のトレードでインディアンスからパドレスへ放出。2球団合計で8試合に先発して3勝2敗、防御率3.02をマークしたが、先発の柱として期待されたポストシーズンでは故障により1イニングしか投げられなかった。クレビンジャーはマイナー時代の2012年にもトミー・ジョン手術を受けており、今回が2度目となる。

パドレスは2018年オフにも同様の2年契約をギャレット・リチャーズと結んだことがあり、トミー・ジョン手術からのリハビリ中だったリチャーズは2019年に3試合しか投げられなかったものの、今季は先発で10試合、リリーフで4試合に登板してチームのポストシーズン進出に貢献した。2ケタ勝利3度の実績を誇るクレビンジャーも、順調にリハビリを消化し、先発ローテーションの軸として2022年シーズンの戦いに貢献することが期待される。

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