平戸・運搬船火災 原因特定至らず 長崎県警が捜査終結

 平戸市田助町の造船会社、山内造船で6月、修繕中の巻き網運搬船から出火し作業員2人が死亡した火災で、長崎県警は業務上過失致死などの容疑を視野に調べていたが、出火原因の特定に至らないまま捜査を終結したことが16日、分かった。
 県警捜査1課によると、船首付近にある砕氷機室を火元とみて出火原因を調べていた。平戸市消防本部も原因不明で調査を終えている。
 火災は6月9日午後1時ごろ発生。船内では当時約40人が作業中で、いずれも山内造船に勤務する男性パート従業員=当時(67)=と、男性社員=当時(25)=が死亡した。

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