Across China:身体に障がいのある人たちが中国のライブストリーミングブームを分かち合う

車椅子を使っているShi Zaohuaさんは、ライブストリーミングのeコマースで自分を生かす場所を見つけた

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【蘭州(中国)2020年11月16日新華社=共同通信JBN】車椅子を使っている29歳のShi Zaohuaさんは、ライブストリーミングのeコマースで自分を生かす場所を見つけて以来、これまでに20万人という非常に多くのファンを獲得した。

増え続けるライブストリーマーの1人であるShiさんは今、11月11日に行われる「独身の日」、あるいは「ダブル11」として知られる中国最大の毎年恒例のオンラインショッピングイベントで多忙を極めている。

Shiさんは早朝にイベントの準備をして、中国北西部甘粛省で最も開発が遅れている地域の1つである隴南市内の自分のオフィスに向かった。

Shiさんは自分のバーチャルストアで、四川山椒から漢方薬の原料に至るまで、地元の特産品を全国の顧客に販売している。

Shiさんは2013年に交通事故に遭ってから車椅子を使うようになった。ライブストリーミングに出会うまでは働く機会もなく、毎日を家の中ですごした。。

しかし翌年に隴南出身のDu Guiyingさんが帰郷し、農村地帯で貧困から抜け出す手段としてeコマースを振興しようという地元政府の呼び掛けに応じて農業協同組合を立ち上げたときにチャンスが訪れた。

Duさんは、標準中国語を訛りなく話すことができるShiさんに自分のオンラインストアの経営を手伝ってくれるよう呼び掛け、Shiさんにライブストリーミングeコマースをやってみるよう助言した。

Shiさんに「私はびっくりした。私の周りにいる人たち、ましてライブの視聴者に向けて話すときにはとても緊張した」と話した。

しかし、Shiさんは遂に恐怖に打ち勝った。3月初めにShiさんは、1日に計約3万元約(4548米ドル)相当の商品を売り上げ、ライブストリーミングデビューに成功した。

Shiさんは、小売業者がeコマースとライブストリーミングの一体化をベースとした「ライブコマース」ブームに夢中になっている中国での新しいショッピングのやり方を象徴している。

蘭州大学Institute of County Economic Development(県経済開発研究所)のMao Jinhuang教授は、eコマースが人々の生活の中に新たな刺激をもたらしたと指摘し、さらに、中国の山間部の奥に住むより多くの人たちがeコマースの恩恵を受け、財布を満たしていると述べた。

ライブストリーミングは、こうした新しいビジネスモデルがなかったら取り残されていたかもしれないShiさんのような身体に障がいがある人たちにとって大きな助けとなっている。

隴南では現在、計366のオンラインストアが身体に障がいのある人たちによって運営されており、こうした人たち670人以上に雇用が生み出されている。

Shiさんは「eコマースライブストリーミングは私たちに富だけでなく、尊厳と希望をもたらしてくれた」と語った。

ソース:The Publicity Department of Longnan Municipality

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(写真説明:車椅子を使っている29歳のShi Zaohuaさんは、ライブストリーミングのeコマースで自分を生かす場所を見つけて以来、これまでに20万人という非常に多くのファンを獲得した)