【新型コロナ】神奈川県内で新たに133人感染 401人入院、病床利用率20%に

 新型コロナウイルス感染症を巡り、神奈川県内で17日、新たに10歳未満~90代の男女133人の感染が確認された。うち84人が感染経路不明。横須賀市では70代女性の死亡が報告された。

 同市によると、亡くなった女性は、市立うわまち病院で感染者が確認された4階病棟に入院していた。

 横浜市では、クラスター(感染者集団)が発生した昭和大学藤が丘病院(同市青葉区)で30代男性医師ら2人の感染が判明、同病院の感染者は計34人になった。

 従業員ら6人のクラスターが起きた市内のカラオケ店でも80代女性客が感染。理学療法士2人の陽性が確認されている市内の病院では70代男性入院患者の感染が確認された。

 川崎市や県警によると、県警本部刑事総務課の50代男性警視と、ともに30代男性の川崎署巡査部長、港北署巡査長の3人が感染した。相模原市ではさがみリハビリテーション病院(同市中央区)の30代男性職員、横須賀市では陸上自衛隊武山駐屯地所属の50代男性隊員の感染が報告された。

 県によると、16日現在の入院患者数は401人で、初めて400人を超えた。病床利用率も20.7%となり、流行指標を示す4段階の基準が現在のステージ2(漸増)から3(急増)に移行する一つの目安の20%に到達。黒岩祐治知事は17日、「大変厳しい状況だが、今の時点でステージ3という段階ではない。様子を注視したい」と述べた。

 在日米海軍横須賀基地司令部は、同基地で関係者2人の感染を確認したと発表。在日米陸軍も米軍関係者1人が感染し、キャンプ座間に隔離したと発表した。

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