パドレスはクレビンジャーの穴をどう埋めるのか 田中も候補?

パドレスのA・J・プレラーGMは今オフ、先発投手の補強に動く方針を明らかにしていたが、マイク・クレビンジャーのトミー・ジョン手術が決定したことにより、先発投手のニーズはさらに高まった。ナショナル・リーグのサイ・ヤング賞投票で4位にランクインしたディネルソン・ラメットとともに先発ローテーションの軸として期待されていたクレビンジャーを失ったパドレスは、その穴をどのように埋めるのだろうか。メジャーリーグ公式サイトでパドレスの番記者を務めるAJ・カッサベルが分析している。

先発ローテーションの5枠のうち、現時点で当確と言えるのはラメット、ザック・デービース、クリス・パダックの3人だけ。チーム内にはライアン・ウェザース、ルイス・パティーニョ、マッケンジー・ゴアといったプロスペクトやエイドリアン・モレホン、ジョーイ・ルケーシーの両左腕がいるものの、少なくともあと1人は計算できる先発投手を加えておきたいところだろう。

ゴアやパティーニョのメジャー定着が目前に迫っていること、クレビンジャーが2022年シーズンに復帰できる予定であることなどを考えると、理想的なのは1年契約でベテラン投手を獲得することだろう。カッサベルは自軍からフリーエージェントとなったギャレット・リチャーズとの再契約のほか、リッチ・ヒル、コリー・クルーバー、J・A・ハップといったベテラン投手を「検討の価値あり」としている。

また、マニー・マチャドと大型契約を結び、フェルナンド・タティスJr.との長期契約も控えていることを考えると、トレバー・バウアーを獲得するほどの資金的な余裕はないとカッサベルは指摘。もし大物先発投手を獲得するとしても、バウアーのようなトップクラスの選手ではなく、田中将大、ジェームス・パクストン、ホゼ・キンターナ、タイワン・ウォーカーといった「第2グループ」の選手が候補になるとしている。

いずれにしても、クレビンジャーの離脱により先発ローテーションに大きな穴が生まれたことだけは間違いない。現有戦力で賄うのか、それとも外部から新戦力を連れてくるのか。プレラーの判断に注目だ。

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