新型コロナ関連 セレクトショップ「STRASBURGO」などを運営するリデア(株)が民事再生法申請

 リデア(株)(TSR企業コード:571428509、法人番号:9120001092124、港区北青山3-5-12、登記上:大阪府大阪市中央区西心斎橋1-1-11、設立1990(平成2)年6月、資本金1000万円、石原秀樹社長)は11月17日、東京地裁に民事再生法の適用を申請し同日、監督命令を受けた。申請代理人は大石健太郎弁護士(大石法律事務所、中央区築地2-14-3)。監督委員には香川明久弁護士(香川法律事務所、千代田区九段北4-1-5)が選任された。リデアは再生対策室を開設し、平日9時30分から17時30分まで問い合わせなどを受け付けている(電話03-5785-1023、FAX03-5785-1024)。
 負債総額は約46億円。

 イタリアブランドを中心としたセレクトショップ「STRASBURGO(ストラスブルゴ)」やブランドショップ「KITON(キートン)」、「CRUCIANI(クルチアーニ)」を運営するほか、紳士・婦人雑貨の卸売も手掛けていた。直営店舗での小売を主体に大手アパレル向けの卸売を展開。後発ながら一定の地盤を固め、2019年1月期には売上高約81億1700万円をあげていた。
 しかし、積極的な出店や海外子会社への投資負担、過剰仕入れなどから利益が後退。2020年1月には創業者で前代表取締役が急逝したほか、今年に入ってから「新型コロナウイルス」の感染拡大の影響で店舗を休業したことで販売が落ち込んだ。急激に業況が悪化するなか、資金繰りの維持を目指していたが、支えきれず、今回の措置となった。
 民事再生法の申請と同日、(株)W&Dインベストメントデザイン(TSR企業コード:024936413、法人番号:1010401132200、東京都港区)と、八木通商(株)(TSR企業コード:570209811、法人番号:1120001077578、大阪市中央区)との間でスポンサー契約を締結している。両社が新設する新会社に裁判所の許可を条件に当社事業を譲渡する予定。
 W&Dインベストメントデザインは、(株)ワールド(TSR企業コード:662058453、法人番号:4140001024328、神戸市中央区、東証1部)のグループ会社である(株)ワールドインベストメントネットワーク(TSR企業コード:023059362、法人番号:7140001104523、東京都港区)と、(株)日本政策投資銀行(TSR企業コード:299899306、法人番号:2010001120389、千代田区)が共同出資して設立したファンド。

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