2020年2月より新型の発売がスタートしたホンダ フィット。2020年上半期の販売台数では第3位にランクインした。ここでは、そんな強豪ひしめくコンパクトカー部門で堅調な売れ行きを見せているホンダ フィットを改めて振り返っていく。
ユーザーニーズに沿って、5種類のボディタイプを用意
2019年10月に開催された東京モーターショー2019で初披露され、2020年2月に発売開始となった新型フィット。
4代目となる現行モデルでは、歴代モデルが築き上げた優れた性能や機能をベースに、数値では表せない心地よい「視界」「座り心地」「乗り心地」「使い心地」という4つの心地よさを提案している。
今回からユーザーのライフスタイルやライフステージに合わせ、シンプルで自分らしさを表現する「ベーシック」、生活になじむデザインと快適性を備えた「ホーム」、アクティブに過ごしたいユーザーのための「ネス」、エンジョイライフに応える「クロスター」、洗練と上質を兼ね備えた「リュクス」といった、5タイプのボディスタイルを用意。
シンプルでスッキリとしたデザイン
プラットフォームは先代モデルと共通ながら、デザイン面では一新。フロントマスクは、男前な顔つきだった先代モデルから、柴犬をモチーフにした“ほんわかフェイス”へと変更されている。
また、ボディサイズこそ引き続き5ナンバーサイズで(クロスターを除く)全長が5mm長くなり、全高が10mm低くなった程度だが(全長4090mm×全幅1725mm×全高1545mm)、先代の抑揚の強いデザインからシンプルなデザインへと一転したことで、印象的にはよりコンパクトになっている。
心地よさにフォーカス
インテリアもエクステリアと同じく極力シンプルな造形。ここちよさにフォーカスしたクルマ作りを実行し、文字通り乗り心地や触りごこちをウリにしている。
乗り込めば、その狙いはハッキリと分かるほどで、シートの座り心地や、ハンドル・スイッチ類の操作も「確かにイイ」と思えるハズだ。
装備面では、メーターはアナログメーターを廃して液晶パネルに変更。スピードメーターとしてだけでなく、ナビの表示や車両設定なども行うなど、先進性が大幅アップ。また、全グレードで電子制御パーキングブレーキを採用したことで、センターコンソールもスッキリしている。
パワートレインは1.3リッター 直4+CVTの他、1.5リッター 直4に2つのモーターを組み合わせたハイブリッド「e:HEV」を用意。どちらも変速ショックもなく、スムースな加速が魅力だ。
その他、先進安全装備では、衝突被害軽減ブレーキはもちろん、全車速追従式ACCなどクラストップレベルを誇るホンダ自慢の安全運転支援システム「Honda SENSING」が全車標準装備となる。
価格は、1,557,600円~2,327,600円(消費税込)。強豪ひしめくコンパクトカー部門の中、検討中という方は一度チェックすることをお勧めしたい。
[筆者:MOTA編集部]